dbd-hans-collection101のブログ

さぁ、世界をつくろう。 人生には刺激が必要だ。 dbd-hans-collection略してdbdの半のブログ。ほぼ一人で立案から創作完了まで行う芝居何でも屋。そんな芝居人、半が感じたアレコレを書き綴って参ります。

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安心して楽しんで帰ってもらう。その当たり前が難しい。

こんにちは、dbd半です。

 

新型コロナがまた波打って押し寄せてきています。

現在は若人が大半のようですが、これから重篤な方が増えるのでは無いかというニュースを見て、改めて身を引き締めなければと思っていました。

 

そんな最中、ついに劇場でのクラスターが発生してしまいました。

 

劇場では他のイベントとは違い、客席で盛り上がり白熱の声援を掛けることも、お客さん同士歌ったり肩を組んだりすることもありません。

 

会場に着き客席に座ると、そこはもう個人と舞台の世界です。舞台から発せられるエネルギーを粛々とお客は受け止めます。心の中に受け止めます。舞台の雰囲気にはもちろん客席もありますが、客席同士の繋がりは他のイベントごとに比べれば、少ないと言って良いでしょう。

だから基本的に客席から声を出さない映画館や舞台ならクラスターは出ないんじゃないか、そう思う方もいたと思います。

 

それでも劇場の方は「私たちの中では感染者を出すまい」と慎重に徹っしていたと思います。

劇場同士で組合を作りガイドラインを作成し、劇場の換気や客席の消毒、サーモグラフィーにフェイスガード。

どこの劇場も、何とか無事に公演を続けられるよう、コストも時間も人力もかけて、準備されていました。

 

 

 

今回舞台関係者の方は、悔しくて悔しくて仕方ないんじゃないでしょうか。

 

一回出てしまうと、次もまた起こるのではないか? そう思うのは人の心理です。

 

しかし劇場や出演者側からすれば、徹底して注意をしていたところに、この醜聞は大打撃です。

ガイドラインが役に立たないと言っているような物です。更なる注意や対処法を考えなければなりません。

即ち、更にコストや時間や人力が必要になると言う事です。

 

 

やる側に無理強いは無かったのか?

個人の欲に走ったのではないか?

軽率ではないか?

誰が持ち込んだ犯人だ?

 

 

糾弾はしばらく止まらないでしょう。

 

 

 

 

幸いなことに私の身近に感染者の方はいません。

つまりコロナにより大変な目にあった方が一人もいないのです。でも家人にはいます。仕事上お会いした方だそうですが、感染した上に亡くなったそうです。

 

人間、身近な経験が無いとリアルには感じ無い物です。私自身も家人の知人が亡くなったと聞いても、怖さをリアルに感じているわけではありません。

さらに前回の緊急事態宣言から一つ波を越えたことで、少し悠長になっていたのも事実です。

 

 

だから、感染自体それよりも私が怖いと感じているのは、人の感情です。

それに伴う多くの人の行動です。

 

感染者が〇〇で出た。

→〇〇に行くのは、控えよう

→なら△△に行こう

 

このシンプルな図式が、多くの人の動きになり、大きな波になります。感染者による人の行動の大きな流れが、従来から一気に変わるのが怖いのです。

 

そして、その余波は必ず身近に押し寄せます。

 

 

 

今回、劇場からクラスターが発生した件は、わたしにとって原因が問題では無いのです。原因追及はそれこそご本人たちがどうすべきだったのか、考えられることでしょう。

私が怖いのは、クラスターが発生したこと(結果)による人の流れが怖いのです。

 

 

今回のことで舞台関係者さんは改めて気を引き締めていることでしょう。

 

そして、これからだって舞台を上演したいって、思っています。

 

 

だから、どうか舞台に関する全てが悪い、なんてお想いにならないでほしい。

 

万全を期すように舞台側のみなさんも苦慮されているでしょう。

 

お客さんも楽しんで帰りたいって思っているはずです。

 

 

 

 

安心して楽しんで帰ってもらう。

 

 

 

 

 

どシンプルにこの当たり前な事が今はとても難しい事です。

 

 

感染者がこれ以上増えないよう祈りつつ、

早く安心して舞台の醍醐味を味わえるよう祈りつつ。