こんにちはdbd半です。
劇団の方での活動では、ライターとしての手が離れ、台本として本格的に動き始めました。
朗読とは言え体を使いながら演じることを中心に稽古し始めたところです。
現在6月初旬にプレ公演をやるべく動き始めています!
↑劇ストロゴ作りました^_^
さて最近劇ストの話が大かかったのですが、今日は少し別の角度からのお話をしようと思います。
台本を書く側として意識するようになって、身の回りで出会えた作品に感動する毎日を送っています。
今日はそんな作品たちをご紹介しようと思います。
本当に私たちの周りには素晴らしいものが沢山ありますね!!
有難いです(*´◒`*)
原作者の方、制作の方々、私のところまで届けてくださったアプリにまで感謝感謝です。
最近「面白い!と思った作品」のご紹介していきたいと思います。
アニメや漫画、ドラマ部門で今日はお話ししたいと思います。
本当はガッツリ一つづつの作品について語ったりイメージ画像たっくさん載せたいところですが、また時間がかかりすぎて記事がお蔵入りになりそうなので今回は半が気に入っているピンポイントをかいつまんでお話していきますね。と言っても長くなりそうな気配ですが・・・(笑)
とりあえず書き進めていきます。
あぁ~分かるぅ。なんて思っていただけたら嬉しいです(^_-)-☆
【紹介作品】
●漫画
①大奥
史実としてあり得る歴史の余白の使い方。
伏線の張り方と回収。頭の回転の良さ。
②青野君に会いたいから死にたい
怖さ・・状況から来る怖さに震撼。シチュエーションホラー。
劇中劇が凄い。対比の巧み。展開に目が離せないっ。
④ミステリという事勿れ(漫画・アニメ)
作者の博識に脱帽・疑問の投げ方
●アニメ
①JOJO センスの高まり
②平家物語
雰囲気作りの極み
素朴さと残忍さと美しさ
③鬼滅の刃
アクション映像美、画角の鋭さ、
カメラワーク
最高のヒール バイキンマン
最高のフレーズ「バイバイキーン」「ハイフヘホ~」
などについて、書いていきます。
※※追記※※
結局アニメ編は漫画編で書きすぎて載せられたんでした(^◇^;)また次回折を見て書きたいと思います。
※敬称はさんに統一させて頂きます。m(__)m 先生とお呼びするのも恐れ多い気がして。一ファンとしての敬称としてさん付けではなしを進めて参ります。
まずは漫画作品から
①「大奥」原作:よしながふみ さん
ご存知の方も多いですよね。ドラマになった作品で半も一番最初に知ったのはドラマからでした。
漫画もすべて一読したのですが、今また二読目の最中です。(笑)
時は江戸。徳川時代。この初期時代にはやり病が流行。
男性が急激に減少、多くは女性が世の中を回していた時代として描かれています。
他の方も言われていましたが、こんな無茶苦茶な設定なのに、史実として残っている時代背景と合致するところが物凄い!凄すぎる!時代考証どうなってんだ?!
そして描き方が切ない!どうしようもない現実をそれでも受け入れもがきながら生きる姿が今日にも通じていきます。時は違えど今はコロナという感染病が大流行しています。
男尊女卑だった時代も移り変わり女性の活躍が目覚ましい昨今、今と言う時代と重ねてしまいますね。
私が特に好きな描き方がされているのが、伏線の引き方と登場人物の頭の良さの描き方です。
伏線がさりげないんですね。このさりげなさが好き(ハート)。あぁ、ここでつながるのか・・・と毎度感心してしまいます。
あともう一つ。
登場人物の頭の良さの描き上手いこと!
「頭脳明晰!スポーツ万能!」そんな説明台詞で終わるキャラクター設定は多いかと思います。
しかしここではそうではないんですね。
読んでいる側にも「呑み込みが早い!」「この人頭いい」と思わせてくれるリードが高揚感と安心感を持たせてくれます。
お、一作品で思いっきり書いてしまいましたね。(笑)
書けるところまで書きます。書きたいので(笑)
②「青野君に会いたいから死にたい」原作:椎名うみ さん
今ドラマ化されているのかな?私は漫画で途中まで読ませて頂きました。
普段ホラーは手を出さないようにしているんですが、口コミにさそわれて・・。
いやぁ、確かに夜中に読むもんじゃないです・・・。
でも面白い!!
ゆるい絵のタッチに騙されるように、どんどんホラー味が増していきます。
シチュエーションコメディと言われる作品があるように言うならばシュエーションホラーです。
絵力(画面)で見せる怖さもあるのですが、状況が把握できない恐怖は脳を誤作動させ恐怖を倍増させます。
なにより怖さの根源たる本人が状況を理解していないというのが作品の肝だと思います。(アフタヌーンっぽいですね)。
ですが恐怖だけでは有りません。徐々に謎の解明があるのです。半の好きな伏線もバッチリひかれています。読み返すと、「あれ?こんなところに・・」なんて言うのも。
怖いけど知りたい!知りたいけど怖い!! もうそのせめぎあい!!
数年前に「僕だけがいない街」と言う作品がありましたが、それを彷彿とさせるドキドキハラハラぞわぞわがよみがえってきました。
まだ終わっていませんが、完結したら最終巻だけ買おうかな・・と検討中。やっぱり怖いのでっ!
③「ガラスの仮面」原作:美内みすずさん
最初に言わせて頂きます。ごめんなさい。
演劇に携わる者なのに、今まで一個も読んでいませんでした。
ドラマになったときも、なんだか受け付けなくて一度も見ず。
いまになって読み進めています。
そして改めまして、めちゃくちゃ面白い!
「恐ろしい子・・・」一人ブレイクしたこの言葉を日常的に使って楽しんでいます。(笑)
展開や濃いキャラ設定など見どころは沢山ですが、随所に出てくる舞台が、マジで面白そうなんですよね!!
思わず既成作品があるのかと、タイトルでネット検索したくらい劇中作の題材が面白い!
中にはリアルに演じられている作品、ヘレンケラーの「奇跡の人」もありましたが、劇中劇だと分かっているのに、本気泣きしちゃいました。
今は「カーミラの肖像」という劇中作の辺りを読んでいますが冒頭、ピンスポで独白から始まるあたり。
舞台の効果的な作り方をご存知で冒頭から作品にくぎ付け。上演中に感想を観客が言ったりしていますが、舞台のウソのように漫画のウソなだけで全く気になりません。
そして対比の上手さ。
ライバルである芸能のサラブレッドの亜弓様(亜弓様呼び(笑))と平凡な・・いやむしろ貧相で何のとりえもなかったマヤ。始まりはこの二人の対比から始まっているのではないでしょうか。
しかし亜弓様は努力して得る才能と自分を称し、マヤには天性の才能と称します。
恋する乙女を演じるにも、自然と恋をするマヤに対し、役を理解するために恋人を作ろうとする亜弓様。
二人は対局しつつもお互いを敬い離れていても互いを高め合う存在です。
両極端な描写から上手く現状を際立たせる匠の技がそこかしこに表れています。
そして展開の面白さ。何十年も前の作品ですが先が読めないっ!!間延びしないテンポの良さで次の話へと続いていきます。
④ミステリという勿れ(漫画・ドラマ) 原作:田村由美 さん
昔の作品VASARAという作品をご存知の方も多いのではないでしょうか?
面白いですよね。少女漫画なのか?と疑問が浮かぶくらいスペクタルな展開と心揺さぶるキャラクターが登場します。
まず特筆すべきは作者さんの博識さ ではないでしょうか?
漫画だけど漫画以外の情報というか芸術や文化などあらゆることへの関心が深いことが読み取れます。勝手な想像ですが、芸術や文化・歴史非常に広い分野に対しての造詣が深いのだと思います。
作中で登場した三好達治の「乳母車」
モネの印象派展
登場人物ライカがページ数や行数まで暗記している「自省録」
VASARAでは心象を描くシーンに能の一節が描かれていたのには驚きました。
一つところにとどまらず、あらゆる側面から情報を得て作品を編んでいるように思います。
だからこそ「ミステリという勿れ」のおしゃべりなそしてちょっと風変わりや整(ととのう)というキャラクターが生まれ、
また自分の中の当たり前に慣れてしまう現代社会人に対しても刺さる言葉が生み出されていると思うのです。作者さんの半端ない情報量が作品を通して私たちに届けられています。
改めて他の芸術への面白さを教えてくれるのもこの作品の魅力。
三好達治なんて、半はスッカリ忘れてたけど、こんな面白い作品の詩があったんだっ!と新発見した気持ちになりました。
人が面白いと思うものに触れられるのは有り難い話です。
作中に登場するまだ知らない物や事を知る事で、まだ出会っていなかった興味を見つけられます。
そして,知識を深めることは人間の欲求の一つです。「ミスなか」が面白いと感じるのは、読者・視聴者にいい塩梅で、知識という欲求を満たしてくれているんですよね。
先日、漫画のキャラクターをたたえるマガデミー賞があり、ミスなかの整君が受賞しました。
こちらもご存知の方も多いですよね?
マンガのキャラクターを讃える“マガデミー賞”受賞キャラ発表、主演男優賞は久能整 - コミックナタリー
https://news.yahoo.co.jp/articles/fdcd9269e431f0a473661775d2aafe104b20b4fa%20%20
そして公式アカウトから整君のコメントと原作者さんのコメントがあり、キャラクターの整君のコメントとしてらこのように書かれていました。整君のファンの方は嬉しかったと思われます。
最終的に500字を超えたコメントに続き、原作者の田村由美さんも受賞の言葉を寄せていましたが、約300字と久能よりかなりコンパクト。さすがおしゃべり整くん……。
整君のコメントも良かったのですが、私的にはこの作者さんのコメントの秀逸さに拍手喝采!!だったのです。(エンジンがかかってすみません(笑))
半は、こ「このコメントはゴーストライターなんかじゃない。この作者さんご本人の言葉であり、間違いなくこの「ミステリという勿れ」の原作者さんなのだ」と痺れてしまったのです。
是非皆様にも一読していただきたいので抜粋させて頂きます。
(お礼の言葉-省略)
皆様に育てていただいた作品であり、整です。
整に新しい世界を見せてもらっています。
私が幸せにしてもらっています。幸せにしてやりたいと思います。
この世界に、ひとつひとつ幸せを積み重ねていけますように。そう願っています。
幸せとは何なのか、よく考えながら。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました。
一つ一つの言葉がとてつもなく洗練されています。
人柄と言うか、思考と言うか、そういうものがにじみ出ていませんか?
今ある当たり前は決して当たり前ではないこと。
決して一人で得られるものではない事。
幸せについて、新しい世界を見る事であり、幸せにしてもらっている事である。幸せにしてやりたいものでもある事。
漫画のキャラクターかもしれませんが、整への愛情が滲み出ています。
そして文面に滲み出る孤独。
沢山の視野の持ち主である田村さんだからこそ、この受賞も一面では受け止めていないのでしょう。
幸せであれば不幸せもあり。
良いこともあれば悪いことも背中合わせ。
ラッキーな時があればアンラッキーなこともある。
それを匂わせた次に続く
この一文
「幸せとは何なのか、よく考えながら。」
もう一度言いますね。
「幸せとは何なのか。よく考えながら。」
この言葉の重み。
自分に言い聞かせている言葉であると同時に読者にも疑問が投げかけられています。
この疑問の投げ方!
作者さんが一方的にいうのでも決断するのでもなく。言うなれば自戒。言うなれば同士。
そんな立ち位置から出るような言い方なんですよね。
人間決めつけられれば反発します。
言い切られればそうじゃないと言いたくなるもんです。
でも、ここで言われているのは一人の人間としての言葉。言わば独り言。
考え答えを出すのも、悩み続けるのも自分なのだと、教えられるわけでもなく気付かされる一文。
むしろ決めてくれた方が楽だし、言い切ってくれれば反発のしようもあります。
大事なことだからこそ、一番大変な
「考えながら」を選択しているところ。
この考えながらという部分
「やるぞっ!」と気合を入れたものではなく、考え続けることは、日常的にすぐそばにいつでも存在する事をさらりと表現している事にもう半は脱帽です。
また話が長くなりますが、今も別の国では戦争が起こり、何人もの命が消えていっています。
私たちがこうして戦争をしていない国、日本に生まれ、戦争をしていない時代に生まれたのは、本当に奇跡的な事だと思うのです。
「目の前に無いから、存在しない」
「今までやってなかったから、知らなかった」
「目の前で起こっても自分じゃ無いから関係ない」
そんなふうに思ってしまうことが半にも大なり小なりあります。
でも、時々立ち止まって相手や周りのことを思いやる想像力があっても良いんじゃ無いかと思うのです。
私は舞台の作品を通じて私なりの主張が織り込まれています。
ただの半ならできないことですが、作品を通して自分なりの思考を続けたいと思いました。
物事は一面にあらず。
おーーーーーーーっとととととと!!!
どんどん熱がこもって長くなりました(笑)
アニメ編も書きたかったのですが、今回はこの辺りにしようと思います(^◇^;)
近くにある出来事が、新しい発見や芸の肥やしになります。
今回は最近面白かった作品としてご紹介させていただきましたが、漫画やアニメに限らず、リアルな世界にも沢山面白い出来事、面白い人がいます。
半は、周りに刺激を受けながら作品作りをしています。
皆様の近くでもワクワクドキドキは身近にあるかもしれません。
アンテナを広く持って、自分の好きなことへのエネルギーに変えていけるといいですね!!
本日はここまで。
また気が向いたら、アニメ編書きますね〜。
めちゃ話ながなった!(笑)