dbd-hans-collection101のブログ

さぁ、世界をつくろう。 人生には刺激が必要だ。 dbd-hans-collection略してdbdの半のブログ。ほぼ一人で立案から創作完了まで行う芝居何でも屋。そんな芝居人、半が感じたアレコレを書き綴って参ります。

dbdでは感想・ご質問"大募集"!! 少しでもご興味ある方、お気軽にご連絡ください お問合せ<dbd.hanscollection@gmail.com> ツイッターも始めました。 #dbd_han どうぞよろしくお願いします!!

dbd フライヤー2018 入稿完了

フライヤー入稿・・完了。

明日には受け取り予定です。

(日付を超えたので今日ですね。)

 

あぁ〜ドキドキするっ!

 

明日が待ち遠しいです。

それでも早いですよね。

最速にすればそれだけ料金は高くなりますが、お金の力を使ってでも手に入れたいものがあります・・ははん・・

夏休みの自由研究の宿題は、毎年毎年ギリギリしか取り掛かれない性分がここで現れましたね。(;^_^A)こうしなさいっていうドリルはすぐにできますが、自由だからこそどうも取り掛かりにくくて。でも、やり始めるとこだわっちゃうのは半ちゃんの悪い癖。

 

 

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さて、今回のフライヤーは、□四角と◾︎◽︎モノトーンを重視したモードな印象にしました。


もともとそういうのが好きだったんでしょうが、今まではそこまでの意識はありませんでした。
今回は四角と白黒のイメージを最初から持って取り掛かりました。

 

 


今日は裏面の四角とモノトーンについて話そうかな。^ ^

 

 

 

①四角について


デザインについて意識するようになって配色とパターンについて、気にするようになりました。


気にするといっても大したことはありません。
電車内や街中、テレビで見る何気ない景色に「○○かわいいな。」「▲▲は見やすいな」と思ったら、「××と○○の配色にしているのかぁ。なるほどぉ」って気にする。これだけです。(笑)

 

でもそういったイイナって思えたものを意識して脳内ストック、潜在的にためておく事はとても重要だと思っています。

 

ネタ帳のように書き留めるまではいきませんが、何となくこうしたいって思った時に、何となくでもストックがあれば、それが多ければ多いほど、いくつもの組み合わせが出きるからです。

これは普段のお芝居の感情表現やシチュエーションの表現などにも有効で、半の頭の中では、目に付いたイイナっと思った瞬間から、次に使いたいなぁまで、どんどん濁流のようにストックしています。

使用できているのはほんのちょっぴりなんですけどね(*´∇`*)


デザインに関しても、まだ経験値が足りないので自分の確固たる作り方はありませんが、確実に、以前とは違う視点の広がりが自分にあるのを感じています。

 

 

ところで、皆さま、Eテレでやっている「デザイン あ」という番組をご存じでしょうか?


あらゆる視点でデザインを意識的に見せてくれる番組です。

面白いですよね!

 

そこで、今まで意識していなかったパターンについて気にするようになりました。
デザインに興味がある方は今更かもしれませんが。

無地、チェック、千鳥格子、ドット、ボーダー、波紋、市松模様・・


ちなみに「デザインあ」ではパターンの 歌も作られていました。さすがっ

タイトル「ガラガラ」ネーミングもステキ。^ ^

※原曲はブロックでしたので、アレンジverをアップしてらっしゃる動画をリンク付けさせてもらいました。原曲は、もつとスローテンポ

ね、ステキでしょ。

 

 

私たちの身の周りって、こうしてみるとパターンだらけなんですよね。
例えばお洋服でしょ。フライヤーでしょ。プレゼントの包装紙やブックカバーやランチマット。
web画面の着せ替えできるデザインや、カーペットやカーテン天井などのハウスインテリアまで。


デザインはすべてこのパターンがあってそこからいろんなデザインに発展していってますよね。
ベースになるパターンがそもそもあって、そこからの第二次第三次のデザインへの突入していく感じ。

 

パターンのすごいところって、もとを辿っていくと、シンプルな線だったり、丸だったりを組み合わせた物だから、そこがまた面白いですよね。


さらに、強烈に人に印象を与える。
で時には、背景として邪魔にならないようひっそりとある。どんな風にでも使いようで変えられる。


パターンってすごーい!!

 

ということは・・・

パターンを使える人は、デザインセンスもすごいんじゃないっ?!


いやいやもっと言えば、パターンを作ったら、世界的に売れる商品になって最強デザイナーになるんじゃないっ?!


なんて、また妄想がさく裂していくわけです。

そしたら、それに著作権かけて、マネーをガッポガッポ。

いいなぁ、それ( ̄∀ ̄)ニヤリ

 

 

でもま、そんなに事は甘くないわけで、半は今あるものを有り難く使わせて頂いて、そこから十二分に楽しむに限ります。

 

 

ちなみに今、半が知る最強デザイナー↓

 

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縄文人さん達w

縄文時代の最強デザインw

縄の結び目を変えてデザインを作るって考えた人、天才すぎる!!
(千葉県特別史跡 加曾利貝塚より)

 

 

で、パターンを作るのは難しいけど、パターンになるようなシンプルな素材をベースに使いたい、と言うところから□四角を印象的に使いたいという所に至りました。


アニメのオープニングとか結構四角とか線を取り入れているのが多いですよね。

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引用:ハイスコアガールオープニング

四角が印象的

 

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引用:化物語オープニング

線が印象的

 

二つとも狙ってではないのだけど、黒に黄色を使っていて目立つ。

ちなみにdbdのイメージカラーは黄色かなって思っています。これを真似ているわけではないけど、潜在的に半はきっとそういうのが好きなんだと思います。^^

 


②モノトーン(モード)について


モノトーンって白と黒(とグレー)の世界ね。
印刷時に一色刷りだと安くなるってこともあるんだけど、配色が少ないってことは、とてもインパクトがありますよね?

 

何より、最近読んだココシャネルの本の影響が大きい。

 

ココシャネル・・

https://ja.wikipedia.org/wiki/%25E3%2582%25B3%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25BB%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A3%25E3%2583%258D%25E3%2583%25AB

 


ファッションに興味が無くても名前を聞いたことがある人がほとんどですよね。


半はブランド志向が皆無だから、シャネルもグッチも良くわかりません´д` ;
でもね、この本を読んで一気にシャネルが好きになりました。

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タイトル「ココシャネルの言葉」

物言いがはっきりしていて、かつ核心に迫る名言集です。

 

一部紹介しますね。

「私はモードではなく、スタイルを作り出したのです。」

 

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モード・・ここでは流行という言葉に置き換えられるようです。

モードという流行がある物なら、廃れる事もある。流行り廃りに左右されない、より普遍的なスタイルを私は作ったんだ、そういう解釈のようです。

 

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「ものをあれこれ買うなんて考えもしなかった。

自分の自由を買わなくてはならなかったから。

それにはいくら出しても良いと思っていた」

 

お金の使い方って難しいですよね。

ついつい、出し渋って、単に安い方やコスパの良いもの、なんて考えますが、時にはそれをぶっ飛ばして、欲しいもののために貪欲に力強く手を伸ばした方が良い時ってあるんだと思います。

 

 

他にもたくさん、今に通じる言葉がたくさんあります。

そして、シャネルは芸術に向けても前向きで詩人、バレエ、絵画を支援をしたそうです。(あのピカソが同年代で友人だって、知っていましたか?)

 

 

余談が多くなってきてしまいましたが、シャネルは、白と黒についても強く言及しています。

 

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「たくさんの色を使えば使うほど、醜くなるというのを、女たちは気づかない。」

 

続いて、

 

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「パーティで黒か白のドレスを着た女は誰よりも目を引く」 

 

黒と白へのリスペクトが半端ないです。

 

 

 

これを読むと、白と黒の美しさが人の心を動かす色だって思っちゃうよね。

 

 

 

というわけで、最近影響受けたものをガッツリ入れ込んだのが今回のA4に収まった形になりました^^

 

 

 

 

③おまけのピクトさん

ピクトグラムってご存知ですか?

非常口のデザインに使われているアレです。アレ。

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今回のフライヤーにピクトさんを二人使わせていただきました。
②のモノトーンを使いたいってところで、検索するうち、このピクトさんに出会えたんです。
ピクトグラムも超面白いです。コミカルさがあったり、作者さんのネーミングで「好きっ」って思うものが満載。


今回も無料素材提供をしてくださっているwebサイトさんを利用させていただきました。


素敵な素材を無料でこんなにたくさんUPしてくださって、本当に有難いですよね!

 

 

【まとめ】

チラシ一枚ですが、いろんなアイデアや趣向を使わせていただきながら、今回のチラシが出来上がりました。

 

 

チラシ一つだしさ、
そんな事、見た人には分からないよっ、、って言うのは当然です、

でも、やらないよりやった方が、気持ちは伝わると思うんだよね。

 

 

今回もいい経験ができました^ ^


まだ未熟な部分が多いんだけど、私もゆっくりでも早くても、止まらず歩いていこうと思います。

 

 

 

dbd フライヤー2018 速報

こんにちはdbd 半です。

ダンスについての続きの記事が、途中なのですが、次にかしげきに挟み込みたいので、dbd のフライヤーに慌てて制作していました。

 

どうも夏休みの宿題同様、自由課題はいつもギリギリ(^^;;

これをやりなさいっていうドリルは直ぐにやっちゃうんですけどね。

 

今回のこだわり所なんぞも、また語りまくりたいのですが、まずは速報でアップしますね。

 

片面白黒にしたから、どうなるやらっ。

相変わらずパソコンさんとの相性も悪くてバタバタッ。

 

ま、今のご時世ワードの2010で作ってんだから仕方ないのだけどね。

 

でもま、まずは仕上げる事が大事っ!

失敗は恐れちゃダメだ。

 

あ〜出来具合ドキドキするぅ〜。

 

とりあえず、今回はこんな感じです!!

 

~~~20180918更新~~~

jpeg画像とても荒かったのでPCから差し替えました。

入稿エラーに伴い、両面印刷に変更しました。

どちらにせよ、出来上がりがどうなるかドキドキです。

 

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ダンス始めました 〜その1〜

いきなりですが、ダンス始めました。w

 

 

 

あ、お稽古事です。習う方ね。

 

8月盆明けから週一2時間、まだ3回ですが、半にはなかなかあっているようで、毎回適度に良い汗をかいています。

 

 

あんた芝居バカのくせに、今更なんでダンスなんかやろうとしてんの?

 

あははー。おっしゃる通り。

 

 

今、必要なものがダンスに凝縮されているなと思っていました。

 

でもなかなか思うところに出会いませんでした。

芝居とは別ジャンルなので、これまた結構心折れていましたが、時間を置いて何度か探してみたところ、つい最近、自分の条件を許容してもらえるところに出会えました。

 

許容と言うのは、聞いてみないとわからないものです。良いのか?ダメなのか?

これもまた、なかなか勇気がいりましたが、「やってみたい事、やってみよう!」を広言している半です。私がそれを実践できないで、どうする?自分をもうひとぶるいさせて、担当の方に聞いて見ました。

 

こうして「思い切って」を立て続けにやってみて、こちらのダンスレッスンに出会えました。^_^

 

 

まぁまず、どうしてダンスを始めようと思ったところから、話し始めましょう。

 

半がダンスをやろうと思ったわけ①

 

まず、半はミュージカルがやりたくて始めたわけではない事を先に話しておきましょう。もし何かの縁でやる事があるかもしれませんが、それが第一の目標ではないという事です。

 

ダンスは学校でも取り入れられるほど、入門しやすいものになりました。

ミュージックでも、ダンスと歌は切り離せません。ドラマの俳優ですから、エンディングで踊るほどです。

超级工薪族左江内氏 EP 2017 - YouTube

 

と言うのは関係ありません。

 

いや、ちょびっとはあるかもしれませんが、それが大きなゴーサインになったわけでは無いのです。

 

理由の一つは、

 

悔しかったから!!!

 

 

です。

 

覚えていらっしゃるでしょうか?

今年一月のことです。半は劇団蓮さんと言う所で客演をさせていただきました。

そこで、決めるつもりで本気で取り掛かったポージング。

 

結果、無残に玉砕でした。

 

あらゆる時間を片足立ちで過ごす一ヶ月でした。歯磨き、ドライヤー、電車待ち、お茶碗洗い。

しかしながら、一ヶ月なんて、付け焼き刃もいいところ。

半の体は思うように行きませんでした。

 

 

実は、あれからも片足立ちを半年続けていました。

好きなポージングを決めるのにはバランス感覚を磨く片足立ちが必要だったからです。

一ヶ月で付け焼き刃なら、半の体でならどこまでやれば良いんでしょうか?

 

 

結果

2ヶ月後、なんかできるようになった気がする・・と思ったのもつかの間、目を瞑ったり本を読んだりすれば、グラグラです。

 

4ヶ月後、なんか土踏まずが下がって来たような安定が出てきました。体は不思議なもので、繰り返し繰り返し行えば、何とか楽になるように変化するものです。

それでもヒールを履くとグラつきました。

 

6ヶ月後、普段でも会社でもヒールのあるものばかり履くようにしました。

 

体幹を鍛えると言われると、よくわかりませんでしたが、要は重心をつま先ではなくかかとの方にすればいい事がわかってきました。

 

歩き方もきにするようになり、「美しい歩き方」のユーチューブ動画をかぶりつきで見ました。

結果良くなったかはわかりませんが、自分の中で決まり文句が出てきました。

 

「胸を張れ!見栄を張れ!」

 

自分に自信の無い半は下ばかり見て歩く癖がありました。

そして、それはつまり猫背の元。

今まで、芝居でもプライベートでも猫背や歩き方について何度も注意をしてもらいましたが、胸を張るのは、なかなかできませんでした。

 

だって自信が無いから。

 

でもね、ヒールのあるものを履くと、そうも言ってられない事に気付きました。

いやでも重心を後ろに置く為、体が何とかバランスを取ろうとしてきたのです。

 

こうなりゃ、徹底的だわ。

 

「胸を張れ!見栄を張れ!」

 

 

見栄を張るくらい、胸張って歩いてやろうじゃ無いっ!!

この夏、半は仕事をしながら、お出かけしながら、ずっとそんな事に取り組んでいました。

 

 

 

しかし、自分でやる事に俄かに限界を感じていました。

 

まだ、足りない。

 

なんか、足りない。

 

 

 

もっと、自由に体を動かせるようになりたい!!

 

ここに至るようになるわけです。

 

 

で、他にもダンスに興味を持ったアレコレがありますが、長くなりそうなので、お話の続きは次回にしたいと思います。

実は、この記事2週間ほど前から書いています(⌒-⌒; )

こりゃ長くなりそう💧

 

良ければ次の記事もお読みくださいませ。

 

↓↓いちよう、証拠写真(笑)

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I go home! 〜人生は無駄な事でできている〜

人生は余計なことでできている。

 

 

半は効率的な事が好きです。

効率アップ、二度手間の軽減、あらゆる有効活用、2way3way、

 

反して、繰り返す無駄、時間の無駄、努力の無駄

 

こう言ったことに、必要以上にイライラしてしまう事があります。

これには良い一面も悪い一面もあるのですが、そんな半が、無駄な事は悪い事って言う訳じゃないなぁと思った話をしようと思います。

 

芝居からかけ離れていますが、半の目線で物語を楽しんでもらえれば幸いです。

 

 

 

★          ★             ★

 

 

 

 

昨日のことである。
ここ数か月気になる出来物があった。できては潰れてまた出てくる。その繰り返しだった。いわゆるニキビだ。若かりし頃はこんなもので悩む事は無かったのに・・。
昨日はこの出来物と、ついに本格的向き合おうと皮膚科を訪れた。

 

 

会社が終わって、西船橋駅近くの皮膚科に向かう。
夜は20時までの営業だ。
働きマンにとって貴重な土曜日を使うよりは、平日にできることは平日に済ませてしまいたい。明日のこともあるが、天秤にかければ答えは簡単だ。

家につき、着替えを済ませ、診察券とお薬手帳を確認した。

 


家から西船橋駅に向かうには自転車が早い。

自転車をこぎこぎ、皮膚科の近くの駐輪場に自転車を置く。
駐輪場の料金を確認した。ここはお買い物スーパーの利用者と併用の自転車置き場だ。
1時間無料。1時間以上のご利用のお客様4時間100円。
なんてリーズナブルなんだ。

駅前にしては破格ではないか。


そんなことを考えていると病院についた。
診察券をを出し、待合席に座ると、一日の疲れが体に残っているのを感じる。


明日も仕事か・・。しかもまだ月曜日だ。
早めに帰って、早く夕飯を済ませたい。
まだ、一週間は始まったばかりなのだ。

 

ニキビ・・こんな事で病院を訪れるのも気が引けたが、行った甲斐があった。
2種類の抗菌剤と予防剤の薬をもらい、長いこと気に病んでいたブツと、これで真っ向勝負を仕掛けられるのだ。

やはり、市販の化粧水などとは異なる。

ふふっ。私は新たな武器を手に入れた勇者のように、自分の勝利を確信していた。

 


駐輪場に向かうと、煌々と光りを発する店があった。
時計を見ると19時半。おなかが空くころだ。

コンビニ弁当とは違う手作りが売りの弁当屋が嗅覚をも誘惑する。私は弁当屋の明かりに吸い寄せられるように自動扉の中に進んでいった。

 

ボリュームある作り置きのお弁当に、大きなスプーンで量り売りされる総菜。
注文してから作られる弁当まで置いてある。

家には家人が仕事をしながら私同様、おなかを空かせている。
あぁ、早く帰りたい。
これを買ってすぐにご飯を食べて片づけをして明日の準備をして、帰るまでのシュミレーションが脳内で繰り広げられる。

 

 

「1940円です。」

 

え・・あっ

私は財布の中身を見て唖然とした。

そうだ、先ほど2本の薬剤を購入し千円札と小銭を綺麗に使い、残り一枚のお札しか無いのをを確認していた。
いくら小銭をみてもきれいに100円すらないじゃないか。

 

し、しまった・・は、恥ずかしい・・・でも、言わない分けにはいかない・・・・。


「すみません、手持ちがないので、おろしてきていいですか?」


幸いお店の人は、よくあることなのか笑顔を崩さないでいてくれた。
私は取り繕うように、あたかも急いで戻ってくることをアプローチしているかのように続けて「一番近いところのATMって?」と尋ねた。

 

女性店員は可愛く「一番近いところでまっすぐ行ったところにコンビニがありますよ」と案内してくれた。


店員さんは可愛かった。

20歳そこそこの女の子だ。もしかしたら男性が恋をするのはこんな瞬間なのかもしれない・・・と青春漫画のような設定を考えながら、早歩きでコンビニに向かった。

ところがATMで、自分の順番になってきて、私はどんどん焦り始めた。

 

あれ・・・あれ・・・いつもあるはずのものが・・・ない・・・。


私は財布のポケットをすべて確認した。
ない・・ない・・・


ポイントカードの類はいつも通りのポケットにきちんと収まっている。
しかし、どこにも紛れていない。
ポイントカード、クレジットカードはあるものの、肝心の銀行のカードがない。

 

頭の奥で、「焦るな。焦るな。焦ったところで答えは同じだ。」と響いてきた。
思い返せば先週の土曜日、入金関係の整理をするため、ATMに立ち寄っている。

その際に、通帳のほうに挟み込んだ・・・。

「あ・・ぁぁ」

小さな断末魔が漏れ出てくる。

 

落ち着け、こうなればどうしようもない。
予備で置いている隠し金や使い忘れのお金がないか財布の中、カバンの中、衣類のポケットの中をまさぐる。

 

 

 

こういう時、無いときは無いのだ・・・。

 

 

あぁ。かわいらしいお姉さん店員さんにまた恥ずかしいことを言わないといけない・・。
急速で店を後にした時とは打って変わって、どんよりした足取りで店に戻った。

 

こうなれば最後のあがきをするしかない。

「あの・・・ここではカード払いはできますか?」
思い切ってきいてみた。
決して、ただ食いをしようとしていたわけではないんだ。
あるんだ。購入意思もお金もあるんだ。
ただ、現金がない・・それだけなんだ・・・。

 

そう思いながら、願掛けをするかのように美人お姉さん店員にきいてみた。
お姉さんは申し訳なさそうに「WAONしか取り扱いがないんですが・・・」と言ってくれた。

WAON

 

 

そういえば、ずっと使っていなかったチャージ式のwaonカードが財布にあるのを確認済みだ!
ただし、いくら入っているかは・・・。
祈る思いで残金を確認してみる。

 

ここで、一つ言っておこう。私のついていない日は、こんなものではない。
これはまだ中盤なのだ。

「ワオン!」カードが鳴いた。

残金450円

 


死んだ。
恥死にだ。

逃げられるものなら、逃げたい!

いたたまれないっ!
恥ずかしくて、今すぐ布団をかぶって引きこもりになりたい!人生の中で何度目かの引きこもり人生を熱望した。

 


私はそそくさと一品をひきさげ、
「これで、清算お願いします。」と残りの1000円札をだし1450円内に収まるように支払いを希望した。

 

疲れた・・・。

早く帰りたい。
おなかも空いた。

ここで買えなかったとしても、家には何かしらお腹を満たすものはあるのだ。
家人の分だけでも買えたとして良しとしよう。

 

「1000円チャージでよろしいですか」
バイトであろう女性店員さんは、やはりかわいらしく自分の娘が大きくなってバイトをするなら、こんな時間まで仕事をしているんだろうか・・偉いなぁ・・とまた私の妄想する癖が出てきた。


「はい」


なんとなく一抹の不安がよぎったが、私にその判断能力はすでに、そぎ落とされていたのだ。

どっと疲れたこの1時間、やっと帰れると思いながら駐輪場についた。

 

あ、100円。

 

駐輪場の精算機を慌てて確認した。
電子画面に表示された角ばった文字が「100円」の文字を表している。

 

 

 

100円! 

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100円!

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100円!

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ない!

 

 

もう無いのは分かっている。でももう一度探さずにはいられなかった。

なぜ、さっき1000円札をチャージにしてしまったんだっ!?

 

現金払いにすれば、100円程の残金は残っていたはず・・。なのに・・っ。

 

駐輪場で支払いができなければ、自転車を使えない。

使えないと言う事はつまり、歩くかバスを使うかの二者択一だ。

残された希望はバスだが・・。

25分、いや30分以上のタイムロス。

このまま歩いていけば、先ほどのシュミレーションどころか、私の体は疲れきって、すぐに寝てしまいたくなるだろう。

 

 

あぁ、清算機が憎らしい!

あと数分前に自転車を出して入れば1時間以内なら無料だった。

自転車なら重い荷物も気にすることはない。何しろ、私の愛車は電動自転車なのだ。

しかし、時間を過ぎてしまった以上、支払い義務は発生する。

どうにもこうにも自転車を引っ張り出すわけにはいかない。

 

 

あと100円が、たった100円が手元にあれば・・。

 

1円を笑うものは1円に泣くと言うが、今、私ほど100円に泣かされている人はいるのだろうか!?

 

あぁ、100円も持っていない30代の女は、今こ時、どれだけいるんだろう・・・。人類の数パーセント?日本人なら何パーセント?同士がいるなら、今このどうしようもない瞬間を分かち合いたい!と思ったのもつかの間、スマフォを取り家人に即効電話をした。

 

ピッポッパッ

 

「迎えに来てください」

「えぇ、飲んじゃったよぉ」

 

ほっ、ほろ酔いかよっ!!

 

こうなれば自分で蒔いた種だ。自力で帰るしかない!腹はくくった!

 

このまま歩きかバスだ。


おそらく買った弁当は冷めるだろう。だが私は帰る。家に帰る!

I GO HOME!!

 

 

 

 

線路を超えた向こうにあるバスターミナルに向かいながら、自分のICカードのチャージ残高を思い出していた。
期待してはいけない。。。

この前柏に行ったときに、ちらりと見た表示金額に、「あぁ、次はチャージしないとね」と思ったのを記憶している。

念のため、残高を改札前の機械に通して確認してみる。

 

89円。

ふっ。やっぱりな。


我ながら、こうまでしてお金が無いとは。。

いや、分かっている。私にはこういう時がある。


いくら気を付けようが、ついていない事がことごとくぶつかり、醜態をさらす。1年に数回訪れる、とんでもなくついていない日。
それが今日だったのだ。


今回は夜の一時間ほどに凝縮されただけじゃないか。


人生は無駄がいっぱいだ。
多めに買ってしまった食材。
可愛いと思って買ったのに、着る機会がなかった洋服。
近道だと思って入って行って迷う裏道。

 

こんなことは山ほどあるじゃないか。どうしようもないときはあるんだ。


どうしようもない事をどうしようもあるようにするのが人間の知恵だが、どうしようもない事を前提に踏まえるのも人間の知恵じゃなかろうか。

 

あることないことがその辺に転がっていて躓く奴と、上手く跨いで歩いていた奴に、どれだけの差がある?


よけて歩いたやつが、すべて良い人生なんて誰が決めた?

 

躓いたときに、見える景色があるじゃないか。躓いて悪態をついて、不幸を言葉にし、自らも周りも不愉快にさせる連続なら、無駄な躓きがあるのは当たり前だと思えば、自分が不幸せなんて思わなくたっていいじゃないか・・・。

 

だいたい無駄なことをしてしまってイラッとしてしまうのは、いったい何のためなんだ・・。

 

せめて、せめて、転んだ後に周りや自分を不幸にしない奴の方が、人生楽しいんじゃ無いか・・。

 

当たり前のことが当たり前に起こった、それだけじゃ無いか・・。

 

 

私は家という目的地に向かって歩き始めていた。長い夜になりそうだ。

仕方ない。

そう言う時だってある。

それもまた人生だ。

 

あまり夜中に出ない半は、昼間と様子が違う西船の町のライトのまぶしさを感じながら、コンクリの黒と横断歩道の白い線を見ていた。

その瞬間、車体の上に光るものを乗せた黒光りの車が通り過ぎた。

 

タ、タクシー!


その手があった。


タクシーならカード払いができる。

クレジットカードは確認済みだ。念のため乗車する前に確認しよう。いや、最悪の最悪、家に帰れば現金もある。

 


なんとかなる!

半の中に一部の光が差した。

 


家まで25分。このまま荷物を抱え疲れた足取りになれば30分以上かかるかもしれないと思うと
正直、ぞっとしていた。

遅くなったが今から家に帰ってお腹も満たされれば明日も頑張れる。

 

しかし、タクシー乗り場に向かっていると、やはり体が重いのを感じる。
この一連で一気に疲れていた。

 

 

タクシーの運転手さんは陽気だった。
快活なしゃべり口調に、こちらも乗せられる。
病院に行きたかっただけなのに、遅くなってしまったことを、思わずしゃべってしまった。


運転手さんは「女性と子供には優しいんですよ」と飴を二つくれ最後に明日から台風みたいですから、お気をつけて」と心配りの言葉をそえてくれた。

 

 

私は、やっと家に帰れた。

 

 

 

 

 

一夜明け、目が覚めると、外は土砂降り強風雨だった。

 

 

ふっ。

とりあえず会社に行くか。

 

自転車はどうするかな・・。

 

 

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観劇 劇団人の森ケチャップさん

今晩はdbd 半です。

 

昨日土曜日に、ずっと行きたかった劇団さんの一つ

劇団人の森ケチャップさんを観劇してきました。

 

 

「今夜はまるで、銀河鉄道みたいな夜に」

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タイトル通り銀河鉄道を彷彿とさせるふしぎな旅の物語

 

抽象的であり神秘的であり、恍惚的な世界が繰り広げられて行きます。

 

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面白いのが大会議室のようなところでの舞台造りです。

ライトは天井部分のシーリング、両サイドの転がし、➕アルファの懐中電灯、タワーはありませんでしたが、きちんと舞台として綺麗に見えました。

 

さらにこの劇団さんの特徴は、身体的精神的ハンディキャップの方もたくさん出演される劇団さんで、不思議だけどピュアなソウルがそこかしこにある事です。

 

今までの半は、身近にハンディを抱えていらっしゃる方がいなくて、失礼な態度を取ってしまったらどうしようと思う部分もあり、自ら距離を縮めようと思ったことはありませんでした。

 

ですが、昨今のメディアでの紹介もあり、以前より遠巻きにしたいと思う感情は奥に引っ込んできました。

 

今回見させていただき、よりその気持ちは強くなったように思います。

 

なぜなら作品がとても素晴らしかったからです。

障害のあるないは、前提の問題であって、その上でどう調理するかは演出や制作の腕の見せ所なんだと思います。そして、力になりたいって思ってくれる人がどれだけいるか、という話ではないでしょうか。

 

特に障害者手帳をもらうに至らない私たちでも、できる事、できない事は、個人によって大きく差があります。時には、上手くいかない事にヘソを曲げ、沢山の言い訳を考えたり人のせいにしたりする事なんて日常茶飯事でしょう。

 

芝居で肝心なのは、どんな内容でも話の道筋をそれることなく、必要なことをきちんと伝える事。

本作の最も素晴らしいところは、その構成力なんだと思います。

 

一人でできないなら二人でやれば良いじゃないか。二人でできないところは三人でやればいいじゃないか。三人でできないところは、皆でやればいいじゃないか。

そういった構成が、お互いをフォローし合う、つながりの強さを醸し出していました。

個性を生かす、なんて簡単ではありません。

でも、半もそういった道を切り開きたいと思う一人です。

 

 

半が目にしたステキだなと思った一瞬は、一人の少女が何気なく髪をかきあげたところでした。

メインのトークは隣の女性が話し、少女は二人を模した人形を持っていたのですが、メイントークがつづくなか、隣の少女は、いろなところに視線を投げかけたり、足踏みをするような仕草もありました。そしてとても自然に髪に触ったのです。

 

役者の皆様、思い出してください。

私たちは頑なに意識がある分、稽古をすればするほど自然な動きから離れていくって事はありませんか?

 

こういう性格だから、ここでこうするって言う決めの動きがあるのはもちろんですが、それ以外の時、やたら不自然に立ったままになったりしませんか??

普通立ってるだけでも疲れますよね?棒立ちなんて事普通はないですよね。

周りを見渡したてみたり、なんとなく後ろが気になったり。

 

この少女のちょっとした仕草は、その当たり前にすることを当たり前にできるって言うところに、半は素晴らしさを感じたのです。

 

 

 

そして、衣装、小道具、セットに細やかな気配りを沢山感じます。

 

それはよく見れば、生地の切れ端だったり、トイレットペーパーの芯だったり、和紙だったり、ダンボールだったり、発泡スチロールだったり、要はガラクタ扱いにされそうな物ばかりが、新しい表現されるものに生まれ変わっていました。

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何かを伝えたい時、私たちは道具を使います。

文字、電話、言葉、手、音、私たちは物を使って表現するのがとても上手い生き物なんだと思います。

 

話す・文字、に限らず、もっと広げれば

好きという気持ちも伝えるのに花束をプレゼントしたり、

ごめんなさいを伝えるの頭を下げたり、

お腹が空いたと思えば、お腹に手を当て肩を落とします。

 

もっともっと広げれば気持ちだけではなくて、物を物で表現できるわけです。魚であれば魚の特徴に近いものがそれになります。

キラキラした鱗なのか、滑らかな泳ぎ方なのか、背びれや尾びれをつけたものなのか、弱肉強食の食物連鎖なのか、あらゆる特徴で魚を表すことができるのです。

 

 

 

「今夜はまるで、銀河鉄道の夜のように」は、幻想的な世界をそうした別の物で表現する仕掛けが沢山施されていました。

 

 

いや、むしろ、そもそもお芝居の面白みはこういったところなのでは、ないだろうかと思います。

 

有りもしないものを有るように見せて、有るものにも関わらず無いものにもすることもできる。

それは、表現の仕方が無限にあるからです。

人が物をイメージする数だけ、その表現は広がりを見せます。

物と物の特徴を捉えることができれば、新しい表現が生まれるのです。

 

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※舞台奥にセットされた舞台美術

聞けばこのカラフルな色合いはCDを切ったものをスズランテープのようなもので挟み込み粘着されています。

 

 

 

私もこの先、芝居を重ねていけば、きっとこういった感覚を忘れたり頑なに意識にとらわれたりするでしょう。

 

人の森ケチャップさんは表現活動の根本に帰らせてくださる劇団さんなのでは無いかと思います。

 

制作される方はどれだけ大変なのか、わたしには想像もできませんが、また次回公演があるのなら、足を運びたいと思います。

 

 

次はどんな工夫があるのか、別の物を期待する部分と、変わらないでほしいと思う部分、半分半分。

 

 

皆さまも、機会が有りましたら、是非ご覧になってほしいです。

 

色んな出会いが、きっと次の可能性になっていきます。

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かしわ演劇祭(かしげき2018)~全体通しスタッフ参加~

こんばんわdbd半です。

先週末は、かしげきの通し稽古がありました。

※通し・・・最初から最後までを通してやる稽古(全体の流れを見れる)
今回の目的は、全体的な動きを実行委員の方に見せて、進行上問題がないか確認する日でした。


こういった演劇祭は大きなものから小さなものまであると思いますが、同じ舞台を複数の団体が使うので、できることできないこと、様々な制限があります。

 

各団体さんとの間の5分や10分の間で、次の舞台スタンバイをすることやデハケがスムーズにできるかなどの確認です。自分たち仕様ではないため、作りこみはできません。
舞台セットだけににかかわらず、照明にもかかわりがあります。
照明の位置というのはあらかじめ決めておかないと、かなりのズレが生じ、かっこよく見せたいところが怖くうつってしまうこともあります。場当たりなどでチェックをするのはもちろんなのですが、自分たちのためだけにサス(舞台上からスポットライトのように光を落とす)が欲しいとかは、できません。


複数の団体が使うからこそ一つの団体の細かいリクエストまでは応えきれないのは当然のことなのです。
だからこそ作り手はそれを事前に踏まえて考えていきます。

制限について話しましたが、こうした複数団体で同じ舞台を使うことには、メリットもたくさんあります。

 

いちからの舞台作りで何が大変かというと、スタッフさんの確保です。
特に<できるスタッフさん>になると有料になりますし、その道でお仕事をされている方であれば、小さな劇団からすると、結構痛手になります。
自発的に無償でされる方もいらっしゃいますが、人気のある方は引っ張りだこ・・・のイメージがあります。

やりたいこととコストが一致しなくなるのは、小屋代、スタッフ料、舞台設備費、舞台美術費です。
そこに上手く折り合いをつけるのが劇団運営者の腕の見せ所になってくるわけですが、一筋縄でいかなのは、どこの劇団でも同じではないでしょうか?


そんな様々な問題が噴出する舞台作りについてですが、このかしわ演劇祭は、ほぼ丸投げでOKなわけです。

役者とアイデアと下準備さえあれば、舞台に立てるのです。
特に、今回はスタッフ作業のメインを委員会側の方がしてくださる超リッチな仕組みです。
スタッフの確保どころか舞台のセットづくり(平舞台・客セづくり)まで、実行委員会の方筆頭で全員で作り上げるため、各団体の負担はとても軽いのです。

 


今回のかしげきでは半は音響スタッフ希望しています。
作品自体としては演出の方が、選曲からきっかけ、声の録音まで行ってくださっているので、ほぼほぼ何もしていません(;^_^A
何もしていない上に、本番のオペも実行委員会のスタッフの方がしてくださいます。

良いのかしら・・・とは思いつつ、乗りかかったものは最後までやりたいです。何より音響として満喫できるのは舞台の仕込みが始まってからだな・・と思っています。
セッティングもオペもやらないので、当日もほぼやることが無いのは分かりつつも、仕込みと本番を舞台側として経験できるだけでも、スタッフとして真っ白な状態よりも前に進めます。

 

 

音響の音の出し方もずいぶん変わりました。
特に、今はハイテクなのでPCで音が鳴らせないと、ついていけないですね・・・^^;。

半がむかぁ~~~~しに経験した音響は大学時代までさかのぼります。
音響デッキを二つ担いで(ME用とSE用、クロスフェイド用)、ツタヤでレンタルした曲をぎりぎりでスタンバイさせてどうやって上手くタイミングを合わせるかしていた時代です。※学生時代は無料公演で当時は著作権についてもシビアではありませんでしたね~。


今はフリーで作ってらっしゃる楽曲の方もたくさんいて、音探しは大変な一方楽しみな一つなのですが、たくさんのジャンルの音楽をネット上で拾うことができるようになりました。

そして、音響のソフトも増えました。無料で使えるものもたくさんあります。

増えた・・・増えたけど・・・何が使いやすいか、実はよく分かりません。

PCのソフトというのは本当に便利なのは便利なのですが、その都度使い方を覚えないといけないところが大変です。

動画編集ソフトしかり、音響編集ソフトしかり・・・。

そしてやっとやろうとしたら、○○はできるけど、△△はできないよ・・・と後でわかったり。いやそもそも基本操作もネット上で調べるので、行き詰ったときに誰にも教えてもらえない・・・挫折・・・なんてこともあります。


なので生来の機械音痴の半は、100回くらい失敗してやっと一つ習得できるようなペースです。
毎回やっていると、途方もない・・。

こうして気になるのは、今の音響さんがどのようにしているか・・・ということです。

 


じゃじゃ===ん!!

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どうですか?

今回の通し稽古で、操作の仕方を見せてもらっていました。

どうですか?どうですか?

か、かっちょえええええええ!!

 

あ、すみません。興奮しすぎましたww

 

見てください。このちっちゃくてコンパクトなミキサー。

こんなちっちゃいミキサーがあるのを初めて知りました。
シンプルでかっこいい。
で、音響操作ならではなのでしょうが、右手と左手の配置がまず違うのです。
右手はキーボード
左手はフェーダー側

さらにさらに、本日担当されていた方は、音の編集も合間に同時操作。

マジでか・・・・・。

台本を見ながら、そこまでできるのか・・・なんて半は始終驚きっぱなしでした。

 

音響ソフトも私が知っているものとは違いました。

ただ音を出すというよりもいろんなことができそうなスペックの高さを感じます。

具体的にどう使いやすいかなどを説明できるまでに及びませんでしたが、見させていただいた限り、MEもSEも即座に出力できる仕様になっていますし、順番の入れ替えがかなりスピーディです。

あぁ~~あのラジカセの再生ボタンと一時停止ボタンから手が離せなかったころとは段違いです。

 

いや、実は今日は、このかっちょいいよ~~~(><)というのを伝えたくて書き始めた記事でした(笑)

半の舞台熱はいたるところにあります。役者だけなんてもったいないです。

裏方を知れば舞台はもっと楽しくなります!!

 

 

と言うわけで、ただ言いたかったので、あまりそれ以上のネタはありませんw

 

あんまり書いちゃうと公演のネタバレも嫌だなと思っちゃうのもありますしね^^

 

 

今回私が参加する団体さんは劇団わむが主催のSUNというチーム名です。(わむの中では二チームが出演予定)

 

まだチケットを予約していない方は是非是非ご購入を!

私たちSUNの本番は初日と楽日の昼公演です。

中日のマチネはお客さんとして客席にいますので、半を見られたらツチノコを見つけたように気軽にお声掛けくださいね^^。

本番中はPA席付近にいます。

 

 

 ↓かしわ演劇祭のHP

かしわ演劇祭-かしげき-

 

 

 

↓7月に行われた中見せ時のsunのブログ

blog.goo.ne.jp

 

↓チケット予約

かしわ演劇祭~かしげき2018~ | かしわ演劇祭-かしげき-

 

 

【以下出演日詳細を引用】

__________________________________

〈会場〉
アミュゼ柏 1Fプラザ
千葉県柏市柏6丁目2−22


〈期間〉
2018年9月22日(土)~24日(月・祝)
〈出演団体〉
【A】劇団VS
【B】かしわ市民劇場CoTiK
【C】自己批判ショー
【D】劇団日曜日
【E】デキマチ小演劇部
【F】AB【a:be:】
【G】月ねこ座
【H】SUN (from 演劇ギルドわむ!!)
【I】きらぴかハッピー
【J】劇団ぴよすと
【K】えんどれす〇 (from 演劇ギルドわむ!!)
【L】劇団GuReM♂♀N

 

 

〈出演日程・出演団体〉
出演順の並びではございません。出演順は当日に発表いたします。
受付は開演の45分前、開場は開演の30分前からそれぞれ開始いたします。

①9/22(土)13時
【C】自己批判ショー
【H】SUN (from 演劇ギルドわむ!!)
【J】劇団ぴよすと
【L】劇団GuReM♂♀N


②9/22(土)18時
【A】劇団VS
【E】デキマチ小演劇部
【G】月ねこ座
【K】えんどれす〇 (from 演劇ギルドわむ!!)


③9/23(日)13時
【A】劇団VS
【B】かしわ市民劇場CoTiK
【D】劇団日曜日
【F】AB【a:be:】
【I】きらぴかハッピー


④9/23(日)18時
【C】自己批判ショー
【D】劇団日曜日
【E】デキマチ小演劇部
【G】月ねこ座
【J】劇団ぴよすと


⑤9/24(月)13時
この回のみ、休憩を挟み投票結果の発表があります。
【B】かしわ市民劇場CoTiK
【F】AB【a:be:】
【H】SUN (from 演劇ギルドわむ!!)
【I】きらぴかハッピー
【K】えんどれす〇 (from 演劇ギルドわむ!!)
【L】劇団GuReM♂♀N

 

〈チケット料金〉

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一般:予約:2,000円 当日:2,500円
学生:予約・当日共に1,500円 ※要学生証提示
小学生以下:500円 ※要予約
リピート割引:予約・当日共に500円
※2度目入場時、要半券提示。その際受付で半券にスタンプ押印。
押印済みチケット持参で次回以降無料
(実質3回目以降の来場は何度でも無料)

 

__________________________________

残り一か月を切りました。

参加者の皆様がんばれ~~^^

 

原作・原案 舞台の二次創作について

こんにちわdbd半です。

 

 

巷でちょっとにぎわっていますよね↓↓

映画「カメラを止めるな!」について舞台作品との類似点めぐり「原作者」が告発

「カメラを止めるな!」舞台作品との類似点めぐり「原作者」が告発 - ライブドアニュース

 

今回の記事は二次創作についてです。

 

 

著作権に関して近年はとてもシビアになっていますので、このニュースは表現者の末端としてでも、気になる部分です。
さらに今回は原作が劇団の作品だったということで、半なりに思うことを述べたいと思います。


【概要】

予算300万という破格の低予算映画ですが、タレントの方達の口コミを発端に爆発的人気に。

 

今では「製作費は300万円といわれているが、興行収入10億円突破は確実」(映画業界関係者)

だそうです。

 

そんな波に乗っている最中に現れたのがこの原作・原案問題。

うがった見方をすれば、破格の高収入になった作品に少しでもあやかろうと訴訟を起こして著作権料や名誉棄損によるお金の回収狙いなんじゃねーの。っていう感じ。

ま、お金はあるに越したことはありませんからね。


でも、このニュースの中で私はこの一文が気になりました。

 

「僕の舞台を原案というけど、僕は案を出したわけじゃなく、実際に舞台を作り上げて、何度も公演もして、上田監督はそれを観ているわけです。

 その脚本をもとに作られた『カメラを止めるな!』が、さも完全オリジナル脚本のように絶賛されているのは、クリエイターとして到底承服しかねますね。多くの元劇団員からも同じ声が上がっています。僕たちが納得して、映画が作られたと思われているのは心外です」


クリエイターとして到底承服しかねますね。


クリエイターとしてです。

 

最終的に金銭的な解決になるのは大いに予想されますが、この一言には原作者側の意地というかポリシーというか、そういったことが垣間見えました。

 

さらに記事を読み込んでいくと、原案としてクレジット表記をしましたとご報告の電話はあったそうです。
では、原案としてクレジット表記されていれば、作者の意向に反しても二次作品として公に作成してもよいのか?という点です。

 

 

【原作と原案の違い】

ここで出てくるのが原作と原案の違い。

半も少し調べてみましたが、きちんとした定義があるわけではなく、原作として意図から外れている場合に往々にして使用されているようでした。

 映像作品における、原案と原作の違い|shachi|note


とある記事では、原作・原案問題ではこんな事例もあったんですね。

テレビ局も抱える著作権トラブル、"原作"と"原案"の違いは?|LITERA/リテラ

土屋アンナの舞台降板騒動でのこと。

今回の騒動では、舞台の原作者である濱田朝美は"舞台化を許諾していない"と述べているが、舞台製作者側は"原案にすぎない"と主張。この問題は『ミヤネ屋』(読売テレビ系)や『ひるおび!』(TBS系)などのワイドショーでも大きく取り上げられ、著作権が発生する原作とは違い、「原案の場合は、作者の許諾やギャランティは必ずしも発生しない」「原案には著作権は存在しない」という説を紹介していた。(上記サイトから抜粋)

 

おいおい、そりゃひどくないですか?
原作者が制作に反対したら「原案」になって、「原案」だったらお金は出さなくて良いって=つまり原案扱いなってしまった作品はもう自分の作品ではない扱い、とも受け取れる所作になった。元ネタはあくまで原作者なのに。原作者がはっきりNO!って言っているのに・・・。

 

ちなみに事の真相は↓↓土屋アンナさんが降板はこんな事情だったんですね。

「土屋さんは全くの無実」舞台中止の原作者・濱田朝美氏が製作側を完全否定 | ORICON NEWS

 

 

 

で、もし、こんなことがまかり通るのなら、もう何でもありだよね。

 

 

【誰だって】


面白いものをみんなに知ってほしいし、自分の神髄とする業界で自分の力が発揮できると思うのなら、自分の知ってる世界で勝負してみたいって思うよね。
でも、こう言った作品の業界ミックスは、原作者と次に手掛けるメインパーソンが互いにwin-winになるのが、理想だし本来の狙いどころなはず。

 

もし作者が亡くなられて何年も経っている作品や、だれが作ったか分かるほど有名な作品なら、アンソロジー(アンソロジーとは - はてなキーワード)ですね、って最初から解釈もできるし、制作者は面白いものを知っている博識でセンスの良い人物だと思えて、作品自体も楽しめると思う。

 


でも、これが全て自分のオリジナル作品だというのはいささか乱暴すぎやしないだろうか。
それがいくら「原案」と残されたところで、いろいろな部分で納得できないと思うのは自然なことだ。
お金よりそれ以上に大きなものを奪われた気分だ。

 

 

【その他の著作権に関わる騒動】


先日あった芸人のひょっこりはんのBGM著作権のニュースを思い出させる。


BGMの制作者はmusmusさんという私も使わせてもらったことがあるフリー音楽サイトの運営者さんだ。


著作権フリーで、素敵な音楽を無料で何度でも使用できる。
半もいろいろフリーサイトは調べているが、musmusさんは特に使用しやすい音楽屋さんだ。


他サイトでは登録が面倒だったり、使用依頼が必要だったり、サイトが見にくかったり、一筋縄ではないことも多い。
それこそ当たり前と思われかもしれないが、乗りに乗っているときに、この手の手順を毎回しないといけないのは写真でも音楽でも素材を探すのはやはり手間なのだ。


その中でもmusumusuさんはとても使いやすい音楽のレパートリーをお持ちで、BGMを探すときには必ず訪れるサイトの一つだ。

お金のないクリエイターにとってこんないいサイトはない。

 

「二次配布は禁止します」

 

そんなありがたいフリーサイトに必ずあるのが「二次配布禁止」の文言だ。


つまり、自分が作ったものとして音楽を売るのを禁止している。

そりゃ当たり前だよね。

 

これはクリエイターとしての最後の砦でもあり、最高のプライドではなかろうか。

 

お金も取らない。でも自分の曲を聴いてほしい。そこでまた生まれる人とのつながり。その全ては自分が作ったものから成り立っている。


ひょっこりはんが考えたのか、事務所の提案なのかはわからないが、このBGMをジャスラックに登録しようとまで話がなっていたそうなのだから、制作者は声を上げずにはいられないだろう。

 

というか、もし声を上げなかったら自らの楽曲なのに、著作権料をとらえていたかもしれないと思うとぞっとする。

ひょっこりはんの案件はその後、話し合いがきちんとされて解決されたようだ。musumusuさん大人っ!

 


と、今回の話にもどそう。

つまり、有名どころの話を原案としての使用ならまだ「見逃してよ」と言いたい気持ちも確かに分かる。が、今回のような話は別だ。

 

権力も組織力もある訳ではない(本当はあるかもしれないが)創作活動をされている方が、自分と向き合って試行錯誤を重ねて、それこそ著作権料を払って作品作りをしているかもしれないのだ。

お互い協力体制、もしくは個人や作品をリスペクトする行動は必須条件なはず。

 

今も現役で活動されている方の原作を「原案」扱いにして、しかも事後報告にして、オリジナルですと言い切るのは、いかがなものかと言わざるを得ない。


お金云々もあるが、クリエイターとしての本質をお持ちなら、やることは明白だろう。


映画の仕事は私にはわからない範疇だが、他の業界のアーティスト同様、高い志があると思う。作品への愛も、最初の舞台を見た時の感動も、きっと内にはあるはずだ。

いい作品なら、なおさら早期解決してほしいと思う。

 

 


【最後に 舞台の可能性について】

最近では、賛否両論あるが漫画や小説を原作にしたドラマ化・アニメ化がかなり一般的になっている。
アニメでは2.5次元ミュージカルのように、見目麗しい俳優が舞台で汗を光らせている作品も増えている。

 

今回のことで、一つ注目していただきたいのは、舞台が原作ということだ。

従来にあったのは、漫画、アニメ、小説の舞台化だった。

誰かが、「漫画は原作力がある」と、書いていたのが印象深い。面白い漫画はもう漫画業界の枠には収まりきらないほど可能性がある。

そして、それは舞台(芝居、演劇)にも言えることなのではないだろうか。

 

漫画→舞台  ではなくて、

舞台→映画   だったのだ。

 

思えば舞台の作品は、映画と相性が良い。

昨年見たおぱんぽん創造館さんの作品も映画を見ているようだったし、映画化されてもきちんと見られる作品だったと、コメンテーター?の方もおっしゃっていた。私も同感だった。

 

 

私が好きだった惑星ピスタチオの作品よ、いつも映画のテイストを感じた。見終わった爽快感が映画と酷似していた。さらに生で観る舞台は鳥肌ものだった。

 

小説→舞台

アニメ→舞台

 

から、

 

舞台→映画

舞台→アニメ

舞台→ドラマ

 

も十分に楽しめると思う。


そもそも舞台に携わる人はマルチな、もしくは特化した才能をお持ちの方が多い。
むしろ今思えば、舞台の作品がどうしてもっと他の作品に流用されないのかと不思議なくらい、面白い発想・構成・発案・キャラクター・設定がある。

 

まぁ、はっきり言って埋もれているだけだなんだろうな。

 

 

今の私たちはテレビドラマに育ちドラマに楽しませてもらってきた。

演技や芝居を観る事がそれほど大変ではなくなり、それに比べ舞台に足を運ぶというのはなんて億劫な事だろう。

 

だがしかし、舞台ではさらにとんでもないことやあり得ないことが、有り!として存在できるのだ。

映画化、ドラマ化しても、引けを取らない原作としての力量をふんだんに持ち合わせている作品は沢山ある。

もし、舞台、映画、ドラマ、アニメ、漫画、こんな横つながりの最強ミックスエンターテイメントで、さらに人々が舞台に関心を抱き、多くの人が小屋まで足を運んでくれるのなら、これ幸いだ。

 

 

 

 

 

なんだか、急に熱く語り始めてしまった。。。

 

 

 

 

( ^ω^ )

 

半は、ヘーゲルの螺旋的発展(ヘーゲルのらせん的発展を知れば未来予知ができる〜前編〜)のように、これから芝居業界(舞台業界)は俄かに湧いてくるんじゃないかと、半はひそかにそうした近い将来を想像してほくそ笑んでいます。

 

 

 

【最後の最後に】

今回の内容はニュースやサイトをベースに書かせていただいています。

皆さまご存知の通り、現時点のニュースが真実とは限りません。真実は本人に達にしかわからないから。

 

あくまで一個人の感想だと言うことで、お心に留めていただけたらと思いますm(_ _)m

 

 

 

【最後の最後の最後に】

 

と、言っている間にもう一度ニュース見たら、新たなコメントが出ていますね!

 (劇団PEACE「GHOST IN THE BOX!」(作:A 演出:和田亮一)の和田さんのコメント記事です。↓↓)

映画「カメラを止めるな!」について|rookey|note

今日の最初のニュース一報から書き始めているので、タイムラグによる情報の誤差、ご理解くださいませ。m(__)m

少し語気が強くなってしまった事、失礼致します。

ただ、原作者の方の気持ちもわかるなぁと言うのが、やはり半の考えです。作品を子供に例えるのなら、今後の権利も無い手が出せないとなると意図せずに里子に出すようなものです。せめて、自分の子供だと認めて欲しい。原作者の方にとって、この作品はそれくらい宝物だったのだろうと伺えます。

だからこそ早く解決してもらいたいと言う気持ちです。


ただ一つ、加えて書くのなら、それただけの原作力がある物を作れたのなら、別の作品を手がけた時には、さらに飛躍する物を作れる方なのだろうと思います。並大抵の事ではありませんが、ゼロに近いところから作り上げた人の方が絶対的に原作力はあると思うからです。
 

人間どうしなので、譲れない事や社会事情いろいろありますよね。

どう受け取るかは、皆様のお考え次第だと思います。^_^