前半メンバーの衣装が動きに合わせて揺らめきます。
1・2・3・4
後半メンバーが一斉に飛び出しました。
曲中は集中するのみです。
今まで教えてもらったこと。苦労してやっとできるようになったワンアクション。
家で何度も見返した手の動き。
周りにいる皆の呼吸。
いろんな物が混ざり合います。
dbd-hans-collection101.hatenablog.com
こんばんわdbd半です。
すぐに書き終えるつもりが、日常の忙しさにかまけてしまいました。
今日は大晦日です。
あと3時間ほどで2018年が終わります。
できればもう一つ記事をアップしたいので、メインの話を続けましょう。
半のダンス本番の収録が始まりました。
メイクをしたみんなの顔。数分に集中する顔。
今までの集大成がここにあります。
半はダンスを始めたのは8月終わり。
ダンス初心者が迎える初めての本番です。
緊張しないわけがありません。
その分、下準備は思いつく限りしました。
皆さんとレベルが違うのは承知の上。
寝る前・寝起きには簡単なストレッチ。歯磨き・ドライヤーなど足が暇なときは必ずつま先立ち。会社の行き返り、動画のチェックを繰り返し、歌詞を見てみたり歌ってみたり。(おかげで日本語版アラジンの(山寺宏一さんが歌われている)フレンドライクミーが、結構歌えるようになりましたww)
レッスンは週一なので、頂いたダメだし(芝居では演出にもらう指示をダメ出しといいます。ダンスでは言わないかも^^;。単純に教えてもらったことです。)を、次までにクリアできるよう鏡の前で、家人には半分呆れ顔で見られながら何度も繰り返しました。
個人的に、先生にどんな練習を家でしたら良いか、聞いたこともありました。
皆がほかの曲を練習する中、同じ曲を一人繰り返し繰り返うこともありました。
私の性格上、一人で練習することは、割と苦ではありませんでした。練習することだけが、今のやることだから。でも、答えのない問題を解くように、光が見えないトンネルを走り続けているように、どこまで行けば「これでいい」と思えるようになるのか分からないまま、ただガムシャラでした。
どうして、そんなに頑張ろうとするのか、自分でも分かりません。
ただ、心の中にある負けず嫌いが、こういうのです。
「負けたくない」「負けたくない」「負けたくない」
何に?かは、分かりません。
最終的には「自分に、負けたくない」これに尽きると思います。
多分、プレッシャーに負けたくない。それが本音だったかもしれません。
「できない、と認めたくない」それも、本音。
「お客さんを目の前に、踊りたい」「オーディションに合格したい」これも。
たった1分半。
芝居なら30分も1時間もあったりする中、1分半。
目標は、ディズニーランドで踊るためです。
1度目の収録。
一言でいうのなら、
無難
でした。
緊張感はあるものの、もっと先があるんじゃない?と、思ってしまいます。
先生もおっしゃっていましたが、LIVEとVIDEOは異なります。カメラ越しの場合、どうしてもカメラ枠以上のものは出ません。要はカメラの中をあふれんばかりの躍動感がなければ、カメラ越しの視聴者には伝わらないのです。
今回は定点カメラ。サイドから身にカメラの撮影もありましたがテレビのようにアップになることはないでしょう。とすればどうしても引きの映像になるはずです。
十数人が同時に踊る中、躍動感を伝えたい。
2回目の収録。
1・2・3・4
私を含む後半メンバーが一斉に飛び出しました。
踊り始めた瞬間、予期せぬことが起こりました。
女性のあるあるです。いえ、男性もあるかもしれません。
3フレーズ目あたりでインナー(衣装)のズレが生じました。見ている側にきっとさほど気にならないことです。でも、やる側にとっては、かなりの汚点。まだまだ序盤。私はまだ出たばかりです。瞬時に頭の中で天秤が浮かびました。気になるズレを気にせぬようにしてこのまま踊り続ける!?もしくは、一瞬ダンスの振りではありませんが、一瞬でズレを治す!?どちらがいい??
残りが思い切り踊れないのは嫌だ!
ターンをするような動きをするときにサッと治しました。
これで、やりきる!
ところが、終盤、アッと思うことが起こりました。
クライマックスの最中、4カウントで2回同じ振りをするところ、1回の振りになってしまったのです。これは練習していた時に何度かしてしまっていた失敗でした。その後繰り返の練習のおかげでクリアできていたのですが、ここにきてほんの少しの気の動転が、余裕をなくしてしまっていました。
これが何秒だったのか、コンマ秒だったのか、分かりません。
やばい!と思った瞬間に切り返しましたが、映像でどのように見えていたかは、別の話です。
エンドポーズで締めくくり、決めていたポージングをして、雰囲気をきっちりと残して去る。
舞台から離れ、カメラ側に回り、別の曲が移る中、固唾をのんで、見守ります。
私の出番は終わりました。
今回やる曲は、2月の市のイベントで行われるステージでも披露される予定です。
おそらくほとんどの方は出演されるのではないでしょうか。
私は出る予定をしていませんでした。
今回オーディションに合格しなければ、私の本番はこれにて終了です。
2月のことだし、今からでも出るといえば、いいのかもしれませんが、今のところ、そのつもりで、今回できることをやろうと、臨んだのです。
客席側には一人のチャーミングなマダムがいました。私より少し後でこのダンススクールに参加したお母さん(マダム)世代の方で、客席側で見ていてくていました。この方は、ディズニーには出ずに、2月のイベントに参加予定なので、一緒に練習していました。
私が、ステージからはけて、そのマダムの隣りに行き、そっとしゃがみました。
曲は続いています。みんないい顔です。
「おつかれさま」
マダムが小さな小さな声で私にそっと言ってくれました。
おつかれさま
優しい言葉が心にしみこんでいきます。
そうだ、終わったんだ。私のこのイベントはこれで。
私の出番はこれで。
なのに、なのに、
2か所、ミスってしまった。
1分半しかないのに2回も・・・。
皆は次回もやるかもしれない。
私にとっては、これで終わりかもしれないのに・・・!
うっ・・・
「2回ミスってしまいました・・・」
声が上ずっていました。
「おつかれさま」の言葉が魔法のようにしみこんで、張っていた気持ちがゆるゆると溶けていくのがわかりました。
もっと・・・もっと・・・上手くできるようになりたい・・・
私の心は底なしの向上心でできています。
でも、それは自分を奮い立たせる根底なだけであり、そこに行くためには蚤のような心臓をびくびくさせて、自らにプレッシャーをかせ、「できる自分」の役になりきっているだけなのです。私はいつも臆病な負けず嫌いなのです。
周りが、ぼやけたのがわかります。
声が震えたのも。
ここで大声を出して、自分の失敗を悔やみたい衝動にかられました。
「だいじょうぶ。たいじょうぶ。」
私の様子をみて理解してくれたマダムは、優しい目で言ってくれました。
あぁ、終わったんだ・・・。
顔が熱くなるのを感じるのとは逆に、体と心の緊張が緩和されていきます。
もう一度ぐっと奥歯を噛み締めました。
顔を拭きなおして、ステージ側を見ました。皆のスマイルが、目に飛び込みます。皆も私と同じく、より良くカメラの向こう側の人に届けようとしている。
これだけ悔し涙が出るのなら、私の今回はチャレンジは成功だ。
一番いやなのは、失敗しても悔し涙一つ出ない舞台。
そんなマジじゃない舞台は私らしくない。
だから、きっと半の今回はうまくいったんだ。
だから、大丈夫!
顔を拭きなおして、私も皆さんのステージに向き直りました。
皆、がんばれ!!!!
今回、半はとても素敵な経験をしました。
練習はやればやるほど身になるものです。それを実感できたチャレンジでした。
初心者になることは、舞台経験者には是非経験してほしいことです。
そして、常にお客さんを見て舞台に立ちたい。
目の前にいようがいまいが、そんなの関係ない。
自分のベストを尽くせるように。
半の向上心はまだまだ続きます。
さ、結果は1月中旬。
結果は来年です。
またご報告させていただきますね^^
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衣装のUP、OKが出たので今回UP
気合のネイル、他