今日は、dbd半です。
前回の続きです。
前回の記事
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たまたま見たこのサイトからオンラインレッスンの体験を申し込んだ半。今日は体験のお話です。
演劇のプロの方とできるリモートレッスン
まず封書にてこのフライヤーと台本が2冊届きました。
最近ではパソコンで台本を見ることも増えましたが、やはり手元に台本があると俄然やる気が出ます。送料も手間もかかるのに、申し訳ないなぁと思いながら、本申し込みをしたらどうなるんだろう?と期待を膨らませつつその日を待ちました。
プロの方に教えてもらうという事
学生の頃にお芝居に出会い小劇場の虜になった半ですが、プロの方にキチンと習った事は有りませんでした。ワークショップには参加した事は有りましたが、開催される側もプロの俳優さんと自称される方はいませんでした。
また芝居のジャンルは多様なので、場合によれば自分の好きな芝居を否定される事もあるかもしれないと思う事もありました。一から教わる専門学校に通うほどの意気込みも余裕もありません。
そんな時にこのサイトを目にしたのです。
このキャッチにどういう手習いができるのだろう?と素直に興味が出ました。
結果的に言うと、私は大成功でした。
45分しか無いので駆け足にはなりましたが、画面越しにキチンと向き合ってくださっているのが、分かりました。
最近主催側の視点になっていたところを、グイッと役者の半に戻してくれる感覚。
わたしはブキッチョなので、主宰やスタッフをする時と役者をやる時は思いっきり視点が変わります。
見える世界が変わるんです。
役者として久しぶりの感覚。
ここではワンツーマンでご指導頂けるのも嬉しい誤算でした。先生を独占できる上、wi-fiの環境も負荷が少ないようで会話のタイムラグが殆ど忘れるくらいの感覚で本読みまでできました。
100%役に入り切るまではいきませんでしたが、その突破口は見えた気がします。半はスタッフと役者の切り替えが弱いのも弱点。うまくハンドルを切れるようになりたいです。
ちなみにこの間もベビーは背中にいますw
使用した台本
岸田國士さんの「ジアロオグ・プランタニエ」
と
マクベスのお話は劇場で見た事もありましたが、うろ覚えだったのでwikiさんにお世話になりあらすじを確認しました。
ジアロオグ・プランタニエははじめてのお話でしたが、昭和初期くらいの時代背景で一人の男性を思う二人の女子の会話です。
二つとも秀逸。
本読みをやる上で台本選びはとても重要です。
劇ストの稽古では、ネットにあるフリー台本をお借りして読んでいましたが、前回成田のMWORKSさんに本読みの参加をさせてもらった時に感じたのと同様、既製台本は言葉の運びに美しさを感じます。
フリー台本も素敵な作品はたくさん有りますが熟練さを感じるとなると、出会えるまでなかなかの時間を要します。
レッスン内容
簡単にここに行き着くまでの設定をご紹介いただき、いざ本読みです。
役者の気持ち。
役への分析。
役の背景。
ただ本を読み流すのでは無く掘り起こす作業。
どこに向けて発するのか。
その時何を思っているのか。
どこに向かおうとしているのか。
役者というのは言葉を吐くだけでは無いことを思い出させてくれます。
台本は文字だけ。
ほぼ台詞だけで構成されています。
以前に驚かれたことがありますが、少しのト書きがあるだけで、機微の動きは一切書かれていません。
語調が強くなったり柔らかくなったり、テンポが変わったり、息を吐いたりそれを見てとったり。
台本を立体化するのは役者なんだと改めて思います。
この時担当してくださったのは女性の羽子田先生だったのですが、とても引き出しが多くて気持ちのぶつけ方を真っ直ぐに感じました。真っ直ぐと言うのは見ていて分かりやすい。人間像が浮かび上がってくるような、そういうイメージです。
また教え方も分かりやすく、上から言うのでは無く、手を引っ張ってきてこっちをやってみれば?と誘導してくださるような感じです。
半はまた欲が出てリアルで出来ればもっと体感できるのにな・・と思いつつ、今の時間を楽しみました。
もう一つ面白かったのが、日本の演劇と外国の演劇についての話をしてくださいました。
日本の作品は、思うことを言えたり言えなかったり複雑な心持ちがそのまま作品になっている。
複雑だからこそ奥が深いです。多様に読み取れます。
外国の作品、ここではシェークスピアの話ですが、迷いなく感情をストレートに出し台詞もズバッと言う。耽美なフレーズをこれでもかと相手に狙いをつけてぶつける。普段言えない事も言えちゃうわけですから、すこぶる気持ちがいいんですよねw
なんとなく思う事はあったのですが、こうして言葉にしてもらう事で、至極合点が行きました。
そう!そうなんだ!
うわぁ、こういった講義みたいなのを聴くのも楽しい。
終了後
レッスンが終わった後、残り3回無料体験ができると伺いました。
半の気持ちは、もっと欲しいと言っています。
育休期間終了時には継続は難しいですが、それまで出来るところまでやってみたい気持ちになりました。
今回参加してみて何より良かったのは、私が今までアマチュアでやってきた芝居の作り方は間違っていなかったと思えたことです。
演劇はアートの一つなので間違い正解では無いとは思うのですが、どこかでこれで良いのかな?と思っていた節がありました。
「役の分析」と言うと仰々しく感じるかもしれませんが、裏設定を考えたり役作りをする過程は、役者をやっている時一番楽しい時間です。
それを役者同士ぶつけ合って現実的に感じるのが、役者の醍醐味ではないでしょうか。
兎にも角にも、次週もシナリオクラブさんにお世話になることにしました。
どんな体験ができるのでしょうか。
一体験一体験、大事にしたいと思います。