こんにちはdbd半です。
またしばらく更新が遅めになっていますm(_ _)m
こんなコロナ禍の大変な時期の中では有りますが、なかなか充実した時間を過ごしていると思います。
思います、と言うのは全てが全力でノリに乗っているとは言い切れませんし、全くうまく行っていないわけでもなく、いやむしろこれは上手くいっている方なんじゃないでしょうかと、見定めているからです。
はい。少し遠回しな言い方になりました。
単純に言えば、程よくうまくいっています。
うちの家はコロナの大きな影響は特になく生活ができています。これだけでも幸いですよね。
生活的にも、芝居的にも、家族間的にも、今まで何か良ければ何かマイナス部分が目立っていたような数年でしたが、この一年上手く均等に生活と心のバランスが程よく取れるようになってきました。
それは、芝居との付き合い方としてこのコロナ禍の中「無理をせず、急がず、焦らず」が念頭にあったからかもしれません。そして信念としては「止まらない」、これが大きかったのかなと思います。ゆっくりでも動かし続ける。単純なようで気が重い。皆もそれによくついてきてくれています。若かりし頃の半を知っている人には想像できないんじゃないでしょうか(笑)
劇団の方では、感染予防をしながら今でもコンスタントに稽古を行うことができています。
千葉は緊急事態宣言下ではなく蔓延防止エリアなので、ギリギリ稽古を行う事ができています。
そして動き始めて1年が経ち、従来の劇団と大きく違うところが出てきました。自分がいなくても稽古が回る空気になっている事です。私にとってこれはとても嬉しい事です!!
今やっている作品は演出脚本は団員の一人が担当してくれている分、肩の荷を下ろせる状態になりました。さらに先週なんて、私や演出がいなくてもオンライン自主練もしてくれました!
団員たちが、各自、やりたい!やらねば!と思ってくれている証拠です。頼もしさを感じずにはいられません!!
こんな状況が作れるのは大きな一歩です。
劇団が劇団として機能していると感じます。やらされてやっているんじゃない!自分達でやっているんだと言える劇団になっている!と言う事です!!
一方で、私はやはり母でもあります。
社会人芝居人の登竜門の一つは就職、次の関門は結婚、そして子育て、では無いでしょうか。
育児をしながら芝居に関わるのは、よほどのバイタリティか、よほどの家族の理解が必要です。今二人目の子育て真っ最中の半家では、家人が折れてくれて(諦めてくれて?w)、少しづつ稽古に行くハードルが下がってきました。
世間の風潮的にも男性が育児に参加する光景が目に見えて増えているのも後押ししてくれています。
今思うと一人目の時は本当にワンオペで芝居どころじゃ無かったのだと改めて思います。
家人も仕事に追われ、私も仕事はすれど全て保育園代に消えていく苦渋の一年を過ごしました。その2年後「保育園落ちた、日本死ね」というキラーワードがニュースに取り上げられ、働く母は二者択一なんだと実感したものです。
自分の先を信じて辛酸を舐めるか、愚痴りながらでも今をひたすら耐えて周りの状況が変わるのを待つか。ワンオペで友達もいないこの土地で、私の性格上選ぶ道は一つでした。
何度かこの時期の話を書いていますが、改めてこの一年がとてつもなく大変な時期だったと言い切れます。それがあるから今があるんだと言い切れるくらいに。
しかし別視点から見てみると大変だったのは私だけでは有りません。
一人目のお子です。なんと余裕のない中で育児をしていたんだろう、そう思います。
そんな中でマイペースなところはありつつもよくこんなに素直に元気に育ってくれたなぁ。この子ほんま偉いなぁ。と二人目のお子が一年以上手元にある事で度々、上の子に感心させられます。
振り返ると二人目のお子とは、あまりに状況が違うため、不憫に感じたり当時はごめんねと心の中で何度も頭を下げています。子供は親を信じてくれてる、それに足り得る子育てが私はできていたのでしょうか?
「子育てに正解はない」とは言うものの、我が子なら生きる術になる可能性を沢山持たせてあげたいと思うのは親の欲目です。
社会人になる前に一つでも可能性を伸ばしてあげたい、マイナス部分をなるだけ減らしてやりたい、そう感じてしまうのは世の常でしょう。
小さい頃から長時間保育園で過ごすことになった我が子は、周りのお子よりマイペースでマイワールドを作りふわふわした世界で呼吸をしていました。発達に異常があったわけでは有りませんが、ただ他の子が気付くような事に気づきにくい子でした。日本特有の「空気を読む」だったり「相手の心情を汲む」ような事が苦手だったようです。本人的には一生懸命合わせていたりするんですけどね。
しかし今思えば沢山いる児童の中で自分の意見を汲み取ってもらえる機会は少なく引っ込み思案なお子としては、[何事も深く考えないようにする事]が、保育園での処世術だったのかもしれません。
小さい頃は、それと個性の範囲なのかな?と思っていましたが、大きくなるにつれ私の育児としてのフォローが足りなかったのか?自分に余裕がなさすぎたからなのか?と、自問自答は繰り返されます。
愛情だけはたっぷり注いできたつもりでした。しかし、そういう問題ではなく一番近しいものとしてもっと根気強く上手にリードやフォローができたのかもしれません。
それでも結局、育児に正解は見つからないものです。どこで正解になるか、バツになるか?もわかりません。お子たちが大人なっても正誤なんてつかないのかもしれません。我が子が、東大に行っても犯罪者になったら、嫌です。我が子が、勉強は多少出来なくても思いやりのある子に育ってくれるのは、嬉しいです。が、やはり勉強は出来るに越したことは有りません。
「育児は親と子の共有時間が重要なのでは有りません」と何かの番組で言っていましたが、一緒にいられる時間があるならその方が絶対に良いと今は思います。
一番しっかりと見てあげられるのはやはり親です。良い事をしたら褒めてあげて、悪い事をしたら「いけない事だよ」とキチンと教えてあげられるのは親です。少しできそうな事を、こうしてみたら?と少し先を見越したアドバイスを言えるのも親です。根気強く甘えたい気持ちに応えてあげられるのも親です。
「楽しいね」「美味しいね」「嬉しいね」色んな感情に名前があって、それを言葉に表現できると気持ちを共有する楽しさが有るんだよ、と教えてあげられるのも親です。愛情を持った親が言うからこそ、子供は信じてくれるんです。
本当に、一緒の時間を過ごせるのなら、その方が良い。一個一個の成長を目撃できるのは、今だけです。
明日から私は職場復帰です。
諸事情により退職することは考えられません。
コロナの状況なので少しでも時短できれば良いですが、通常どおりならフルタイム出勤です。
二人目のお子は、朝早く夜遅いお迎えになります。
明日からの仕事を控えて、子供との時間が激減する事におののいています。
かと言って芝居の時間も削りたくは有りません。芝居があるから、元気に「行ってきます」が言えるんです。
明日からの仕事の状況を考えると不安は尽きませんが、始まって仕舞えば上手く波に乗れるはずです。
今はワンオペを少し卒業しました。
家人もより協力的です。
心配の種でもある一人目のお子はマイペースは変わらず有るものの、下のお子とは仲良しです。むしろ泣かされている始末。それでも手を出したり嫌いになったりはしません。
二人目のお子に時間を費やしていますが、それも納得してくれています。
でも時々は上のお子との時間も大事にしたいなぁ。
これから先についての悩みは尽きませんが、今までのことを考えれば、恵まれた環境です。
芝居と子育ての両立は大変です。
子育てと仕事の両立は大変です。
仕事と芝居の両立は大変です。
でもやれないしんどさより、やれるしんどさの方が半にはあっています。
人によっては、これらの比重は異なります。
だからこそ、私は一つでも頑張ってる人を応援したいし、私自身も頑張り続けながら、さらに「なりたい自分」に近づいていきたいと思っています。
↓今日の稽古の一場面。
皆には感謝感謝だなぁ〜。
芝居の稽古に行けるってだけでテンション上がる半(笑)主催なのにぃ〜(笑)