dbd-hans-collection101のブログ

さぁ、世界をつくろう。 人生には刺激が必要だ。 dbd-hans-collection略してdbdの半のブログ。ほぼ一人で立案から創作完了まで行う芝居何でも屋。そんな芝居人、半が感じたアレコレを書き綴って参ります。

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演技が上手い=えらい は大間違い!〜笑ってここにいて〜

こんばんは。

dbd半です。

よだかの星の考察、書きかけでは有りますが、今思いたる事も書き連ねたくなり、脱線してお話したいと思います。^_^

 

演劇(芝居)というと、、

役者、または俳優、女優

 

がすぐにイメージされますよね。

 

ここでは、全般含めて役者としますが、

演じるのが上手いからといってその人がエライわけではない!!

という事を強く言いたいのです。

 

 

劇団というのは往々にして、演出がトップに君臨し、主役、中堅、新人といった流れで組織が成り立つ傾向にあると思います。

 

でね、やっていくとね、だんだん分かるんですが、演技が上手い人が必ずといって演技を教えるのが上手い、という訳ではありません。

逆に、教えるのが上手いからといって舞台で映える役者かというと実はそうではなかったりします。※もちろんどんな世界でもマルチな方はいらっしゃいますので、そういう方は別格なんですけどね。

 

それがね、初められて早々、もしくはある程度演技力が付いてきた時には、そこを勘違いしてしまうことがあるんです。

 

これは私が学生の頃です。

私はある程度なら初見で役らしきものを作ることができました。

友人たちも一目置いてくれていたと思いますし、少しくらいならできると自分でも思っているところがありました。

 

私の性格上それを鼻にかけることはありませんでしたが、心のどこかでもっとレベルの高いところへ行きたいと周りを軽んじているところが、少なからずありました。

 

そして、ある本番を迎えました。

プライベートも混濁した時期でもあり、私はそこそこの役作りしかできていませんでした。

 

その後、アンケートをみて、案の定、あまり自分の名前が挙がっていないことにも気づきました。

 

そしてそのビデオを見る機会がありました。

私は愕然としました。

 

「一番不器用なあの子が一番目立ってる」

 

なんていうことでしょう。私は何をしていたんでしょう?何がしたかったんでしょうか?

 

彼女は、そんなにメインの役ではありませんでした。返して私はメインの敵役で自分が望んだ役でしたし美味しい役でした。

が、全く面白くない。

彼女は、出てくるたびにその子だと分かるし、目が引っ張られます。滑舌もよくはありませんが、一生懸命さが役とあっていて共感を得られます。

 

明らかに、彼女の方が、いい役者でした。

 

今、私はお芝居の関係者の方とお会いする機会があります。一昨日参加させてもらったWAMさんでも、初めましての方がほとんどでした。

お芝居経験者の方から初めての方まで。

 

私は経験者ではありますが、初めての方にもハッとさせられることが多々あります。

経験者同士の中でも、この方はこんなことできるなんて凄いなぁと思うことがたくさんあります。

 

ま、私自身きちんとした演技の勉強をしたわけでもちゃんとした劇団に所属したわけでもないのですから、私が凄いなぁと思う方がたくさんいるのは当たり前の話なんですけどね(^^;

 

でね、

 

いくつか劇団さんを回らせて頂いて、その中で半はね、特に凄いなぁと、思う人がいます。

 

それはね、稽古の進行中、ずっと笑っていてくれる人です。

失敗しても、上手くいっても、愚痴っぽくなっても不安になっても。

 

「はははっ、それ、おもろい!」

と言ってくれたり、

「なんだそれっ!!ははっ!」

と突っ込んでくれたり、

 

「大丈夫!はははっ!なんとかなるって!」

 

と、背中を押してくれたり。

 

ただ、楽しそうに、してくれる。

それだけで、場の雰囲気全然違ってきます。

安心感があります。新人さんに対しても経験者に対しても自分に対しても。その場を楽しんでくれる人です。

 

ハッキリ言って役者なんておかしな生き物です。

急に泣いたり笑ったり、地べたに這いつくばったり、好きでもないのに抱き合ったり、ぶっちゃけ奇病に近いです。

 

自分でもわかっています。

ぶっちゃげ恥ずかしいんです!!!

 

役者はその恥ずかしさを取り去ってなんぼなものですが、稽古場でもそれを白々と見られた時には、とてもとても。居ても立っても居られません。さらに次の演技に入るのは至難の技です。それが新人さんならなおのこと。

 

笑いというのはね、それを、取り去ってくれる。受け入れてくれる。包み込んでくれます。

 

これは、どんな敏腕の主催でもできません。

メンバーの中にそういう人がいることが大切で貴重なんです。

実際、アマチュア劇団なら、主催や演出が稽古場の進行をする人がほとんどでしょうから、実際はこの稽古で良いのか?皆んなに伝わってるのか?皆楽しめてるのか?と、ど緊張のど真ん中にいる張本人です。

 

主催にとってこんなありがたいメンバーはいないのです。だって主催は、皆と楽しくやりたくて仕方ないんですから。

 

そして、もう一人。

メンバーとして所属していて一見目立たないけど毎回稽古に来てくれる人です。

こういう人は特に意見を述べることなどは無いと思います。ただコンスタントに毎回稽古場にきて参加して帰って行きます。

 

こう言った方も実は絶対的に貴重な存在だったりします。

 

主催、演出、役者、スタッフ、実はそれぞれがそれぞれの世界を持っているし、それを表現したいがために、お芝居を始めるわけですよね。

 

ですから、時には意見の相違もあれば、ついていけない、、、なんて事もある訳です。強い関心があればあるほど起こりえる摩擦です。

そんな時、一番周りをよく見ている人はこう言う人だと思います。

もちろん自分達で話し合い打ち明けあい、高みを望めればそれに越したことはありません。

 

でも、やはりどこかで発言力の強者や弱者が出たり、納得できないまま稽古がすすみ本番になり、場合によってはお芝居が嫌になってしまう事もあります。

 

そんな時にね、大きなキャパを発揮するのが、こういう方なんじゃないでしょうか?

 

納得できない胸の内、分かっていてもできない歯がゆさ、、整理がつかないぐちゃぐちゃ。

 

これを受け入れてくれる存在。

 

演技の上手い下手が劇団メンバーとしてのポジションを決めるものでは決してありません。

もちろん皆、上手くなりたいのは大前提です。

教えてもらうのなら、相応の姿勢をとる事も必要です。

 

でも。

 

マチュア演劇に関して言うなら、お芝居が好きで継続していく同じメンバーがいるなら、実は演技の上手い下手ではない重要なポジションを貴方が担っているのかもしれませんよ。

 

ただ、いてくれるだけでも。

ただ、笑ってくれるだけでも。

 

もし、あなたが毎回の稽古に参加していたり継続しているにもかかわらず、自分は演技も下手だし大した意見も言えないし、、なんて凹んだりする事があるなら、安心してください。

 

あなたのポジションは、誰にも真似できないメンバーの重要な役割です。

 

ついてきてくれること、そこにいてくれること、笑ってくれること、これがどれだけ重要か!

その事を知らないメンバーは、まだまだヒヨッコちゃんだなぁと半は思っています。(*´-`)

 

 

と、劇団メンバーについて熱く語ってはいますが、dbdは、ほぼ一人メンバーなんですけどね!(笑)

 

うん。

そういういろんな思考があっても良いし、相互作用があるからこそ、新しいアイデアも産まれたり助け合ったり補ったりすると思うんですよね。それが楽しい!

今から始める人も、熟練者の方も、劇団てなんぞや?と思う方も、あなたがいるからお芝居はできるんですよ^ - ^

 

でもま、そもそも表現に正解も間違いもないわけで、そこでエライ、エラくない、なんてないんだけどね!!

 

(笑)