dbd-hans-collection101のブログ

さぁ、世界をつくろう。 人生には刺激が必要だ。 dbd-hans-collection略してdbdの半のブログ。ほぼ一人で立案から創作完了まで行う芝居何でも屋。そんな芝居人、半が感じたアレコレを書き綴って参ります。

dbdでは感想・ご質問"大募集"!! 少しでもご興味ある方、お気軽にご連絡ください お問合せ<dbd.hanscollection@gmail.com> ツイッターも始めました。 #dbd_han どうぞよろしくお願いします!!

指の演技

こんにちわdbd半です。

8月末から週一回で2時間ほどのダンスレッスンを始めました。
まだ3か月程度。

10数回のレッスンです。

 

 

ですがこの2時間、とても学びが多いです。
声を使わないこと以外は、芝居に通じることがたくさんあって、最近ついぞ忘れがちだった事や、動かしていない体や頭を使い、自分の中でマッチングと効果を感じています。

 

余談ですが、右足だけですが少し曲がったY字バランスができるようになってきました(笑)
体の可動域が広がればそれだけダイナミックな動きができます。
直ぐできることは少なくても、すこしづつできることが増えるとモチベアップになります。^^


さて、先日先生のご指導で「そうだわ」というか「そうだったわ」と思うことが。

それは指先の動き。

手の先、指の、指の先までの表現!


レッスンしながらのほんのご指導の一部でのことでしたが、これはきっちり心にとどめないといけないと、半のセンサーが反応しました。
「指先までしっかりね!」

 

 

指先の動き。
これは、表現者の言葉になるくらい実に雄弁です。

指先が綺麗なのと、なんとな〜く、それっぽ〜くしているのでは、綺麗にデコレーションされたケーキと、スポンジにただ生クリームだけを塗ったくって「はい、どうぞ」と出されたものくらい、見た目もテイストも異なります。

 

 

そうです。見た目で味が変わるんです。同じスポンジと生クリームで味は同じはずなのに、そこをキチンと見せようとしている人と、そうでない人とでは、ユーザー側、つまりお客さんにとっては大きな味の差を感じるものです。


表現者の手、というのは、舞台ではほんの数ミリくらいにしか見えないことでしょう。
でも、人の力はすごいんです。
その数ミリの形、動き、から表現者の機微を感じ取れるんです!
それは足のつま先も同様です。
私が習っているところはジャズ系のダンスが取り入れられていて、足先の動きの基礎をしっかりやっています。つま先立ちがとにかく多い(汗)、というのが最初の印象でした。
今思うのは、体のバランス(体幹)を鍛えるうえでも、対象物(表現者)を大きく見せる上でも、つま先立ちって重要だなとメリットしか感じなくなっています。(笑)


ですが動画で何度も見ているはずですが、自分の思う用には、なかなかできません。
頭の中では何度もイメトレしたりするんですが、はやり見るとやるとでは大違い。
なんとなくになりますが、自宅出来そうなストレッチや、ちょっとした動きをやってみたりします。

家とレッスンしている場所では、色々違うのかもしれません。
靴が違う。
広さが違う。
スピードが違う。
他の人がいて違う。

思うようにできない歯がゆさを感じながらも、できるようになるためには練習しかありません。

 


やりたいことがあるのは、有ればあるほど嬉しいものです。そして嬉しさをを噛み締めつつ、ひやりと冷たいものも感じています。

実はこのレッスン、日曜日にも行われています。
半はおうちの事情で日曜日は参加していません。

他の曲もされているので、レッスン量が少ないから・・と言うのはあまり言い訳にはならないのですが、
単純に「いいなぁ~」と思う部分と、その分しっかりしなきゃな、と思うのです。

 


この日のレッスンの後、自宅で1アクション手の動きだけをやってみました。
動きとしては5秒くらいのものを数十回。

お題の曲は2分半
出演するのはその後半部分だけです。
なので、実質1分あるかないかでしょうか。

そしてできなかった所は、沢山あるのですが、自宅でやったのは一番最初から取り組んでいるクライマックス部分の1アクションです。一番レッスン量が多い箇所でさえ、思うようになっていませんでした。

納得できるまで、「できるようになる」って、時間がかかります。
ほんの5秒の動きでさへ、自分の中でGOが出ません。
指先の角度、スピード、滑らかさ。右手はできても左手ができていないとか。

あぁぁぁ、もっと練習したい・・。

 


そうです。私、こだわり性なんです。('◇')ゞ
子供のころを思い出します。
漢字や平仮名の練習。

私は習字(毛筆と硬筆)に週一で、小学一年生から高校三年生まで通っていました。
紙にかじりついて文字のはみだしや、曲がり方が気に入らなくて、何度も何度もそれはもう物凄い集中力で書き直していました。
これは、すごいねぇ~という話ではなくて、一部分にこだわる性分の現れなんです。


この一部一部にこだわり、文字の角度、払い方、トメ、ハネをしっかり、やりたくなるのです。
そこに「美」すら感じていました。太さや細さが出る曲線美、滑らかさを打ち消すような鋭い2画目の入り。どこまでも続いていきそうな払いや直角と曲線美を兼ねたハネ。次の二画目三画目につながる書き順につながる一文字の流れや次の文字へと続く強弱のついた運び。

見れば見るほど見惚れるものですから、時間なんてあっという間です。
だからいつも私の手首から小指にかけて鉛筆で真っ黒。紙は何度も消しゴムで消すので、クチャクチャです。
そうするうち、私は書道で六段、硬筆でも三段くらいを取得していました。くらいというのは、子供の頃から習っている習字教室なので、到底大人の世界に通じないと思い、もう曖昧にしか覚えていませんでした。

 


が、子供ながらでも段を取得する半ですが、ふたを開けてみると、字が汚い。(-_-;)
なんで=====!!

 

習字を習っていた人が字がきれいになるかと言うと、断じて違うのです。
毛筆の癖が鉛筆の時には変な癖になり、草書の癖もついて、字と字がくっつきます。
なにやらミミズがうにょうにょ・・・。文字はいつも右や左に偏っています。

私は近視でもないのに、字を書くときは他のものは視覚に入らなくらい紙に近づいて書いていました。
多分、紙と目との距離10㎝未満。
そうしているときが一番集中して書けたのです。


今ならわかります。
あんなに字を習ったのに、なぜ私の字が汚いのか。
部分にこだわるあまり、全体を見ることを学ばなかったからです。全体を見て何を書きたいか、全体としてどういう印象に見せたいかを、考えてはいませんでした。


部分を極めることは、とても大事です。
そして部分は全体の中での一部だというのを見落とさないことです。

部分が集まり全体になる事。

全体の中に部分部分がある事。

 

 

細かいことが気になる私ですが、もう大人になりました。

私は、自分のこの性分を利用しない手はありません。


さ、現状に置き換えてみましょう。
指先の動きはとても大事です。
表現者は指で語ります。
部分が集まり全体を構成すること、1アクション1アクションが繋がり全体が仕上がります。

その1アクションにどこまで、こだわれるのか?


そして、、こだわりはありつつも、全体を知ることです。
全体の中の一部として、やってみることです。

 

 

手の角度や滑らかさで、柔らかさと女性らしさが表現されます。
この角度でしょうか?
指はこの開きでしょうか?
タイミングは大事です。

次に動くときに瞬時に動かせば、滑らかさとの対比ができます。
瞬時の動きは、強さや鋭さが表現されます。
速さが加われば、滑らかな動きが<見せ場>に変わります。

速さが加われば指の開きが疎かになります。
腕の角度が違います。
もう一回、もう一回。
右手の動きはよくても、左手の動きが弱い。
もう一回、もう一回。
あっという間に15分経過。

 

実際、何回やっていたかは数えていません。
でも、まだ足りないのは分かります。
それでも幾分かマシになりました。
しっかりトメが出来ていなかったこと。
手の形があいまいで、見せ場になっていなかったこと。手首を返すことで印象が変わる事。
指と指をしっかり開くことで、表現になっている事。

f:id:dbd-hans-collection101:20181111075712j:image

1カットですが、例えばこんな形の手の動きです。これを瞬時に繰り出します。


やる前とやった後ではほんの5秒の動きですが、自分でも全く違います。
でも100%じゃない。
10回やれば3回くらい失敗があります。
どうしたら、10回中10回できるようになるか。
次の課題です。

全体を見るのなら、
これが5秒の動きとして、90秒やるのなら、4時間半の練習が必要になります。

 

 

で、できるかしら・・・。

毎日できるわけではないですし、場所の狭い自宅では、やれるところは限られてしまいます。
全体の流れの中での一部として、ほんの1秒でも、5秒でも、良いと思えるところを増やしていくことを、念頭に、できるかできないかはともかく、半は見せるダンスをしたいと思いました。

 

 

全体を見るのなら、手だけではなく、体全体を見て、作品全体を見て、周りに人全体を見ることです。
全体を見るのなら、このダンスの中で何を見せたいかです。


それは何か?

私が感じているのは、ダンスが好きだっていうみんなの輝きです。
ちょっと言い方として恥ずかしい表現かもしれませんが、レッスン中、みんな素敵なんです。
私ははっきり言って、ダンスより芝居が好きです。
でも、ダンスを好きな皆さんを見ていると、何かエネルギーがもらえるのを感じるようになりました。

楽しそうな皆さんを見ていると楽しさが伝わってきます。
一部のこだわりは大事なことだけど、これは絶対外しちゃだめですよね。

 

 

 


段を持っているのに字が汚い半ですが、そんな自分への劣等感とはおさらばです。
紙と対峙する10センチ未満の満たされた世界から顔をあげつつ、書きたいものの全体を見据えて、こだわりること、これが次へのステップです。

ま、言うのは簡単。
やるのは逆です。

まずは気づきがあったことを褒めつつ、こだわる性分を生かして、ダンスの楽しさを心と体に入れていきたいと思います。

 

 

話は変わりすが、いま朝の7時、成田に向かって移動中です。

今日は佐倉市時代祭りにエキストラとして参加しに行きます。

正直、何をどうしたら良いのか分かっていませんが、いっちょ楽しんできます( ´ ▽ ` )

 

第20回 佐倉“江戸”時代まつり ~江戸風情と賑わいの一日~ | 千葉県佐倉市公式ウェブサイト

f:id:dbd-hans-collection101:20181111074231p:image