劇団AQUA朗読劇「おとぎのくにのアクア」
公演後記(半の役作りの話)です。
どもどもdbd半です。
公演が終了して数日経ちました。
実は今回の私の役どころはすべてヒール・・・悪役でした。
1話 さるかに合戦・・・さる
2話 かっぱの雨ごい・・・河童に仕返しする村人(あとで一緒に雨乞いし始める)
3話ブレーメンの音楽隊・・・親方と子分(二役)
んん~見事に悪役(笑)
この中で一番好評だったのは「さるかに合戦」のお猿さんでした。
うっきー
「さるかに合戦」のお猿
実は一番役を作ってない感じ。練習少なめ。ww
なんとなくやりたいなと思った猿のイメージは、『可愛げのある意地悪な猿』でした。
意地悪だけど可愛らしさもだしたいなぁ。
・・・というわけで、子供らしさのあるような悪役にしようと決めました。
もともと少年ぽさのある役(少年、少年のような気の強い少女)は、私がやりやすい役どころでした。
声だけなら良いけど、今はさすがに子供すぎるのは見た目キツイけどね(笑)
半の声は元々キーが高いので、張り切りすぎてキーキー声になって、お客さんに嫌がられないよう注意すること。
あとは、悪者だけど憎み切れない子供っぽさを出したいなぁと思いました。
そしてやっていくともう一工夫したくなりました。
聞き手にどんどん悪役(憎らしい)と思ってもらいたいなぁ。
そこで物語の最中で「可愛げ」からどんどん「嫌なやつ」を出していくことにしました。
だって、話の中で冒頭には蟹と猿は一緒に遊びに出かけるんです。
最初から嫌な奴なら一緒に出掛けたりなんかしないでしょ^^
皆に上手くやっつけてもらえて満足でした~。
「かっぱの雨ごい」の村びと③
河童の雨乞いのお話は前にチラリとしましたね。
↓過去ブログにあらすじ記載
dbd-hans-collection101.hatenablog.com
この村びと③台詞を抜粋すると・・・
「イタズラがっぱじゃぁ、やっつけろ!!」
「しかし、河童も雨が降らずに困っているはず」
「神様お願いです。どうか・・・」
「かっぱの雨乞いおかげで村は救われたぞ」
と、反省している河童を痛めつけるように村びとをけしかけ、
にもかかわらず、河童が雨乞いをさせてくれと頼んでくると、河童の頼みを引き受けるように村人を促し、皆と同様に拝み、最後はかっぱのおかげじゃと締めくくる。
そう思うと私は一人の人物が浮かびました。
村長?この人、村長じゃね?
(笑)みんな誘導するような発言をしていく村びと③のイメージは村長さんでした。ww
ただ、これらのセリフは掛け合いで、どちらかというと村びとの個性を目立たせるというよりは、
河童VS村びと①②③だったので、そこまで強くは出ていません。
他キャストさんにも私村長で・・という話まではできませんでした。
ただ、そう思うのと何も思わないでやるのとは違いますからね。
どうだったかなぁ。ちょっとは村長ぽさ出てたかな?
いや、もうちょっとできたかな?どうかな?という感じでした。^^
「ブレーメンの音楽隊」の親方と子分
実は今回一番練習したのがこの親方と子分でした。
親方はたった一行だけの台詞。
「いやに静かだな。お化けはもうどこかに行ったのかもしれないぞ」
逆に子分は五行ほどのちょっぴり長め台詞のみ。
もう、極端なんだからっ(笑)
最初の印象・・・「この二人キャラ被りしたら、絵もない朗読劇なんだし訳が分かんなくなるぞ」
とういうわけで、親方と子分の台詞をくりかえしながら、イメージの構築をくりかえしました。
ここで前回出演させてもらった劇団蓮さんでの経験がヒントになってきました。
親分・・・音で聴かせるということで蓮の出演後ボイトレの動画をちょっぴりですが参考に見ていました。話しながら息を含ませる。声を出すときに口のあけるタイミングで印象が変わること。強弱の付け方でインパクトが違うことなどなど。
親方に関してはお猿とは逆におっさんなので、半の不得意(引き出しが少ない)分野なので、繰り返すことが必要でした。
目はぎょろりとしていつもキョロキョロ周りを威嚇するような目つき。
さらにお化けにビクついている分、さらにおどおど。
猫背でぶっきらぼうで声が大きい。
「いやに静かだな。お化けはもうどこかに行ったのかもしれないぞ」
これを何度も繰り返します。そうして今回できたのが、こんな親方の役でした。
と言っても、文面ではわからないですよね。
少しイメージをお伝えするとために文字の雰囲気を変えてみます。
「いやに静かだなぁ~。 もうお化けはどこかにぃ行ったのかもぉ~~しれないぞぉ」
特に、この「ったのかもぉ~~しれないぞぉ」のところが一番工夫のし甲斐があったところなんです。
普通に、「かもしれないぞ」、とストレート読みするとどうも若さとか軽さがあって、なかなかしっくりきませんでした。
粗野で小心者で武骨で不器用。
どうしても語尾が軽くなって、渋みが出ません。
それこそ、そんなときはTRY TRYです。^^
何度も繰り返し口にします。
すると・・やってみて面白いのが出てきました。
あえて、はっきりしゃべらない。
動画で見たボイトレでやっていた空気を口に入れてしゃべる感じ。
キタコレ。
口が閉まりきらない感じでしゃべることで、しゃべり方なんて気にしない粗野感がでてきたような感じがしました。
そうすると、自分が余計に悪になったように感じます(笑)
こういうのを発見すると、つい嬉しくなっちゃいますよね。^^
一方で子分のほうです。
半は台詞覚えが悪いので、今回も覚えるつもりで何回も書いたり言ってみたり繰り返します。
あ、朗読なんで本来覚える必要はないんですけどね。ただそれくらいやりたいじゃないですか(笑)
これが、また難しい。何って蓮さんのおかげで体が出来てるから、練習でも声がでかくなる(笑)
子分は、ひどい目にあって逃げ帰って親方に報告する台詞です。あわてたり叫んだりする台詞は、どうしても声が高くなって響きやすくなるので電車内でやると大変なことになります。(笑) 芝居人あるある。もちろん体ができてるっていうのは、お芝居する側ではとても嬉しいことです。
子分は報告するようなセリフなので、自分がどんなひどい目にあったかのイメージをもって相手(親分)に説明する必要があります。
半の癖ですが、そういう景色のイメージが先行して台詞が出てこない、もしくは台詞を変えてしまう事が度々ありました。想像しているイメージが伝わるのが一番なんですが、きちんと伝えることは台詞を大事にすることにつながるんですけどね・・。これは今後も練習だなぁと思いながらトライトライです。
台詞の流れが出てきたところで、キャラだしの工夫です。とは言いつつあまり詳しくは考えていません(笑)。どうしたら「怖かったよぉ~っ」ていうのがだせるかな?って言うところが重点でした。
人って怖くって、そのことを誰かに伝えようとするときってどんなリアクションになるでしょうか?皆さんもよければ想像してみてください。実はここで具体的には説明がしずらくて(^^;)。
ただ親分との対比を付けるため、最後のせりふは「逃げてきました」だったのですが
「逃げてきましたぁ~ぁ~ぁ~ぁぁ」というように音の波を付けるのをやってみました。
こういったギャップが伝えられたらいいなぁと思って。
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さて、一昨日私も動画で撮影したものを三本とも確認しました。
頑張った親方子分より、やっぱりお猿のほうが出来栄えが良かったかな?と思います(^^)
でも親方みたいな役もあるからお猿がきっと映えるんじゃないかな?
それに親方みたいな役がもっと増やせれれば、もっとたくさんの役をこなせるようになるんじゃないでしょうか?
去年、一昨年と朗読劇の動画配信をさせていただいていますが今回は動画を公開アップは微妙なところだと思っています。
やはり一般人の方の映り込みになることや、今回のお話は大きな編集の手を加えたくないっていう気持ちも湧いてきていまして。
今のところ限定公開の案が有力です。
もし、このブログでご興味をいただいた方がいて動画を見せてほしいという方がいらっしゃいましたら、あくまで個人のお楽しみという条件を付けさせて頂いてもよければ検討したいと思います。もしそこまでご興味を持っていただける方がいれば・・なんですけどね^^;
その際はどうぞお気軽にご連絡くださいね★
次回は、今回の稽古場で半が気づいたことなんかも書きたい(あくまで予定)と思っています。
また読みに来てくださいね~~^^~~
【補足】
村人っぽい(村長)画像を作成しようとしたのですが、、、どうも、、それらしいアイテムもなく、さらに半の画力が、、、、。
あははははは・・・しょぼん( ´_ゝ`)
シンプルでも良いから絵が描けるって良いなぁ〜。