dbd-hans-collection101のブログ

さぁ、世界をつくろう。 人生には刺激が必要だ。 dbd-hans-collection略してdbdの半のブログ。ほぼ一人で立案から創作完了まで行う芝居何でも屋。そんな芝居人、半が感じたアレコレを書き綴って参ります。

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ショートストーリー「Another」

こんにちはdbd半です。

 

わむさんの稽古場では時々「テキスト」をやります。

あらすじだけを把握して、即興でストーリー組み立てるのです。

その題材に使われるのが

星新一 - Wikipedia

のショートストーリーなんですが、

なんとなくその影響で書いてみたくなりました(笑)

 

半には珍しくダーク系です。これも星新一の影響かしら?

いや、勝手に影響とかうけると失礼かな。

ま、とりあえずアップします。

 

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「Another」             dbd 半 2017/07/20

 

つまづいた。

 

何につまづいたんだろう?

 

今石ころのようなものを蹴った気がした。

でも違うかもしれない。

誰かに足を引っ掛けられたのだろうか?

 

ううん。違う。

もっと昔。

私がもっと若くて、選ぶ道がたくさんあったころだったかもしれない。

 

あの時、もし別の道を選択していたら、こんなことには。

 

 

 

目の前には知らない人がいる。

知らない人がなれなれしく私に話しかけ、体に触れてくる。

 

気持ち悪い。

 

今しがた大好きな赤い飲み物を飲んだはずなのに。

あれは特別な時にしか飲まないようにしているのに。

 

この人といたら、せっかく飲んだ美味しい味を忘れちゃう。

 

どうして私はこの人と腕を組んでいるんだろう。

 

何も感じない。

 

いいえ、嫌悪感はある。

 

 

 

車のライトが私たちを照らした。

一瞬ショーウィンドウに腕を組んだ私たちが浮かび上がった。

 

 

映し出された自分と目が合う。

 

どうして?

 

どうして、私は笑っているの?

 

もう一度隣にいる人を見てみる。

 

知らない。

 

この人は誰?

 

どうして私はこの人と笑いながら話しているの?

 

何を間違えたの?

 

どうして私はここにいるの?

 

 

私が何かを話して、信号のところで立ち止まった。

隣にいた人は少し名残惜しそうに信号を渡っていった。

私は微笑みながら手を振り彼を見送り、見えなくなったところで、きびすを返した。

 

 

誰も知らない。

「私」の存在。

まっすぐ別の男の人に向かっていく私でさえも、この「私」の存在を知らない。

 

 

訳も分からなく涙が出た日があったならそれは私が泣いた後。

急に赤い飲み物が飲みたくなったらそれもやっぱり私の衝動。

 

 

誰にも気づいてもらえない「私」という私

 

ねぇ、もし、急に変なことをしたらごめんなさい。

それはこの子のせいじゃないの。

もしそんなことをするとすれば、そうそれはきっと私のやったこと。

 

 

何をするって?

そんなの見当もつかないわ。

でも、その時が来たら、私はやるわ。

 

だから、いつ前に出るか分からないから、見くびらないでね。

 

 

 

でも、もし、そうなったら、さっきの人と話をすることもできるのかしら?

そうして、さっきと同じように別れ際に名残惜しそうにしてくれるかしら?

 

私はその時何を感じるのかしら?

 

 

 

あなたはどう思う?

 

 

 

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くらいですねぇ~こわいですねぇ~

でもこれくらいの<もの>は、女性なら持ってるんじゃないかなぁと思いました(笑)

女は複雑ですから(^_-)-☆

 

気が向いたらなんか他にも書いてみようっと♪