dbd-hans-collection101のブログ

さぁ、世界をつくろう。 人生には刺激が必要だ。 dbd-hans-collection略してdbdの半のブログ。ほぼ一人で立案から創作完了まで行う芝居何でも屋。そんな芝居人、半が感じたアレコレを書き綴って参ります。

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世界に色が一つ増えた話

                 

                   「あたし宇宙人なの」

 

そう言われたのと同じくらい衝撃を受ける一言を幼馴染からもらった事があります。

幼馴染というか、小1からの連れでずっと仲良くしていましたが、ここ数年音信不通の友人です。

 

私がそれを聞いたのは高校の時でした。

 

私は彼女のことをよく知っているつもりでしたし、彼女もまた私にそう思っていたと思います。

だからこそ、彼女の発した言葉を理解するのに時間がかかりました。頭の後ろをガツンと不意打ちに殴られたような衝撃。

その話は私の知っている彼女の人物像を覆すような内容で、そういう意味では「あたし宇宙人なの」と同等の破壊力を持っていました。例え、その時の言葉が本当に”宇宙人"だったとしても同じだったと思います。いや、むしろ宇宙人のほうが良かった。

 

それに近い衝撃を2年ほど前に受けました。

その友人は中学からの付き合いです。先の彼女とも同中でした。

友人は、社会人を経験しその後こちらに引っ越した私に1年遅れで関東に来ました。そして久しぶりにあった友人はスピリチャルに目覚め占いの道を志すと私に打ち明けてくれました。

 

・・・。

 

ちょっと待ってください。

引かないでください。

画面上ですがみなさんが引いていく気がしました。

違うんです。いや違わないんですが、冗談でもなんでもないんです。ガチです。リアルです。真剣に一年考え、その覚悟ができたと話してくれました。

 

私はにわかに信じられませんでした。その友人はどちらかと言うとリアリストというか、そういった類を怖がっていた方で、趣味を越してまさか一線を超えて向こうに行くようには全く思えなかったからです。

 

でも、昔っからの友人が真剣に言うんです。私を騙していたとしても何の得にもなりません。

私もそういう世界はあってもおかしくないとは思いつつ、目の前で見たことはもちろんありませんし、それを証明する術なんて持ち合わせていません。

 

白いカラスがいることは証明することはできるが、白いカラスがいないことを証明することはできない。

無いものを証明することは非常に困難です。

 

私は思いつく限りの不安を彼女にぶつけました。誹謗中傷、謂れのないクレーム、変人扱いを受けるかもしれないメンタル的ダメージ。

そして話している間中、不思議な感覚に陥っていました。友人が呪術者なら間違いなく術中にはまっていました。

 

けれども友人は呪術者ではありません。ノーマルで社会人で私の友人で、友達として自分の事を話してくれただけです。

 

友人は全てを覚悟していました。

 

話しながら私はこの友人の話を受け入れていきました。 

最初の友達が、宇宙人の告白級の衝撃なら、二人目の友人は私の色彩感覚ににもう一つ原色を追加したような衝撃でした。

 

光の三原色。それにもう一つ色が加わったのです。光と色の三原色は別物らしいのですが、例えば色の数で言うとパソコンでは約1667万色あるそうです。そのうち原色が1つ加わったとするなら、もう何万色、何兆色あるのか、何無限色あるのか、私なんぞにはわかりません。友人はそれほどの衝撃を私にもたらしました。受け入れるのに多少の時間がかかるのはやむを得ないことでしょう。

私は根本的に見える世界の色が変わったのです。

 

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その友人ともしばらく会っていません。久しぶりにこの前電話で話すと旦那さんは仕事を辞め友人のサポートに回って生計をやりくりすることにしたそうです。

 

人生何が起きるかわかりません。

 

原色が入ったといっても私に何が見えるわけでも聞こえるわけでもありません。

 

ただ、友達がそう言うのなら、そういう世界もあるのだろうと思えるようになっただけです。

 

 

その友人が、2年前私がまだリスタートする前に、眉間を抑えながらこう言っていました。

「演劇、昔っから好きやったもんな。うーん。そっちの方に行くんちゃうかな。・・・うん。・・・うん。それで生活もしていくんじゃない」

 

「げっまじで?!あたし一生できる職場っていうので今のとこ就職してんけどっっ」

 

その時、私は笑いながらそう答えました。信じるといっても友人が言う通り決めるのは自分です。その時の私は信じてはいても、まさかなぁ。くらいでした。今の私だってそうです。

 

それから私はにわか話もちょっぴり信じるようになりました。

前回の話もそうですが、私が自分と向き合ったり何かを形にしようとするときはいつも誰かと相談しているように思います。

 

私の中ではほとんどが自問自答の範囲だと思っているのですが、人によってはそれが気持ち悪いと思われいるかもしれませんね。

少しばかりその友人の影響はあるともいます。いや悪い意味で言っているのではなくて、そういうイメージを言葉にしても良いかなと素直に思えるようになったということです。最近はそれが普通になってきました(笑)

 

ちなみに彼女には<後ろ>の方が見えるそうでセンターの方とは話もできるそうです。

聞いてみると、私の後ろにはベルばらに出てくるようなドレスを着た女性がいらっしゃるそうです。

その方が「芝居で食っていける」とおっしゃったそうです。←もっと高貴なしゃべり方です(^^;)

 

自信をもっていいのやらどうやら・・・。

 

リスタートして1年。確かに友人が言ったように私の人生の中で再度演劇がメインになり、世界が広がろうとしています。

 

私は、後ろのセンターの方もきっとお芝居が好きなんだろうなぁと思うようになりました。「それなら、どこまでできるかわかんないけど、一緒にやろうか」そうお誘いしました。

 

なんで私がここまで芝居にハマっているのか分かりません。

いろんな交差がこうさせているのでしょう。

 

私がこれ以上に足を踏み入れ、<向こう側>になるなんてわかりません。今のところその予定もありません。

 

 ただどんどん足を踏み入れている感はあります。(笑)

 

なので、時々、後ろのセンターの方に向かって、「まさかね・・・」と苦笑いしています。