どもどもdbd半です。
さて、このコーナーも第三弾になってきました。いやいや、別段コーナーというつもりはなかったんですが(笑)言いたいこと全部言ってやろうと思ったらこのような感じになってきましたσ(^_^;)
私は遅筆なうえに、特に今動画の画像追加や、デザインや、職場では今更ながらワードのMOS勉強までし始めてましてやりたい事づくしなのです。σ(^_^;)
形になるまでは、少々時間がかかるので、のんびり各駅停車に乗った気持ちで、投稿既読していただければ幸いです^ ^
今まで同様関連サイトと過去ブログと今回の目次です。
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「よだかの星」青空文庫より
よだかの星 宮沢賢治
http://reception.aozora.gr.jp/aozora/cards/000081/files/473.html
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イメージ画像などモリモリの過去ブログ
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前回にも挙げました目次です。
目次
《長く愛される理由〜描写》
①単語、「もう」「まっすぐ」「まるで〜ように」が多い!のはなぜ⁉︎
②情景描写は五感から入る!
③色
《長く愛される理由〜ハッとする瞬間》
④よだかはなぜ星になれたのか?
⑤よだかの“さいご”はいつなのか?
⑥ナレーションは何者なのか?演劇においてのナレーションのポジション
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さて、本題に戻してまいりましょう!
今回は「色」のお話し!
色、色、色、色、色、色
あ、なんか並べたら亀っぽいww
皆さんは、何色が好きですか?
何かで読みましたが、心情的なものが好みの色に反映するらしいですよ。選ぶ服の色とか、手元に置いておきたい雑貨の色とか。気がつくと似たような色を選んでるなぁってことあると思うんですよね(^^)
半はね昔青でした。
青は典型的な寂しがりや
そのあと、白っぽいピンク系に。
ピンクは甘えたいとか情愛とかだったりしたように思います。そういえばちょうど、ピュアピュアラブビームのときでした。ああ、もう遠い昔っ!(笑)
そして今は水色です。
水色はよく分からなかったので気になったので調べて見ました。
心が解放的な時。
希望を感じている時。
飾らず、素の自分・自然体で居たい時。
リラックスしたい時。
繊細な気持ちになっている時・・・
参考:
はい(^◇^)いい部分取り上げちゃってます(笑)
皆さんはどんな色が好きですか?
水色以外にも他の色の持つイメージやメッセージってたくさんありますよね。
こちらのサイトはまとめてたくさんの色について端的に書かれていたので、合わせて貼り付けさせていただきますね。
好みの色はどんな意味合いになるのか、見てみると面白いですよ!
参考:
※色と心情について何個か見て見ると、同じ色でも多少見解が違っているようなので、絶対的な意味と囚われるのではなくコンパスの針のように、おおよそ、このあたりの意味合いとしてご参考ください。
はい。長い前置きをさせていただきました。
ここで言いたいのは、色から心情が読み取れること。色のイメージと心待ちというのは一つのメッセージになっており、皆様にも身近にそれを感じていただきたかったのです。(^^)
では、本題の「よだかの星」に入ってみてみましょう。
よだかの冒頭
よだかは実にみにくい鳥です。
顔は味噌をつけたようにまだらでクチバシは耳までさけています。
色という天で、この文章で目を引くのが、味噌をつけたように、のくだりではないでしょうか?
味噌をつけたように。
昨今ではあまり見ない形容の仕方ですよね。
そこをもう少し想像を広げて思い描いて見ましょう。
顔に所々、茶色い味噌
クチバシといえば黄色でしょう。口の中は赤。黄色は耳までさけています。
いかがでしょうか?
あぁあぁ、もう!
絵心っっ! (笑)
仕方ないです。( ;∀;)
本当のイメージはご想像にお任せします。m(__)m
きっと、かわいそうだったのには間違い無いのです。はい、間違いありません!
はい、皆さん少し落ち着いてくださいね。
ここからまた少しちゃんとしたお話になりますからね。σ(^_^;)
よだかの星は、冒頭の味噌をつけたようにを発端で茶色っぽいイメージから話が進みます。
ここから重要になってくるのが、文体の中で色を良く表現しているのが空だということです。
文体に表現されているのは主に、空、山、物象(星や太陽)これらのの景観です。
この変化が、よだかの心情とマッチングしていく流れは、匠の技だと言えるでしょう。
よだかの星の文面を見てみましょう。
あたりは、もううすくらくなっていました。夜だかは巣から飛び出しました。雲が意地悪く光って、低くたれています。夜だかはまるで雲とすれすれになって、音なく空を飛びまわりました。
それからにわかによだかは口を大きくひらいて、はねをまっすぐに張って、まるで矢のようにそらをよこぎりました。小さな羽虫が幾匹(いくひき)も幾匹もその咽喉(のど)にはいりました。
からだがつちにつくかつかないうちに、よだかはひらりとまたそらへはねあがりました。もう雲は鼠色(ねずみいろ)になり、向うの山には山焼けの火がまっ赤です。
夜だかが思い切って飛ぶときは、そらがまるで二つに切れたように思われます。一疋(ぴき)の甲虫(かぶとむし)が、夜だかの咽喉にはいって、ひどくもがきました。よだかはすぐそれを呑(の)みこみましたが、その時何だかせなかがぞっとしたように思いました。
雲はもうまっくろく、東の方だけ山やけの火が赤くうつって、恐(おそ)ろしいようです。よだかはむねがつかえたように思いながら、又そらへのぼりました。
また一疋の甲虫が、夜だかののどに、はいりました。そしてまるでよだかの咽喉をひっかいてばたばたしました。よだかはそれを無理にのみこんでしまいましたが、その時、急に胸がどきっとして、夜だかは大声をあげて泣き出しました。泣きながらぐるぐるぐるぐる空をめぐったのです。
(ああ、かぶとむしや、たくさんの羽虫が、毎晩僕に殺される。そしてそのただ一つの僕がこんどは鷹に殺される。それがこんなにつらいのだ。ああ、つらい、つらい。僕はもう虫をたべないで餓(う)えて死のう。いやその前にもう鷹が僕を殺すだろう。いや、その前に、僕は遠くの遠くの空の向うに行ってしまおう。)
山焼けの火は、だんだん水のように流れてひろがり、雲も赤く燃えているようです。
まがまがしさ、不穏さがどんどん増していくのがわかります。
そして、この画像では赤一色にするのが難しかったのですが、赤の色(血)とよだかが”死”を意識する印象が同時進行で強くなっていくのが分かります。
このイメージを少し写真でも撮ってみました。
【どんどん"うす暗く"から"黒"になっていくイメージ】
【山やけのイメージ】
はい、やっとここまで来ました。
今回のお話のもっとも言いたかったこと。
もし、舞台でやるなら、こんな照明にしたい!
やはり私は芝居人です。舞台の話から離れるかなという流れで「よだかの星の考察」を書いていましたが、なかなか舞台からは離れられません。いや、むしろ舞台をから絡ませるからこそ、舞台の視点でだからこそ、書けるのです。
実際は映像動画などを作成し、しばし会場ありきの舞台からはご無沙汰しておりますが、半の思い描くのはいつも舞台のイメージです。
この色と心情というのがリンクしているなら、舞台であれば、照明の明かりで表現することができます。
特に私は舞台の明かりが好きです。照明の知識は小指の第一関節ほどしかありません。ですが、ライトが照らし出す光の線を思い出すと、心が震えます。世界が広がります。
雲から漏れた日の光を天使の階段というように、舞台の照明というのはとても美しいと思いますし、またこれほど心情を表すのにもってこいなものは無いのです。
ただの情景表現のようで実はよだかの心を表す表現を舞台の照明なら作ることができます。
残念なことに今の現状、私が舞台の明かりを作って皆さんにお見せすることはできません。
なので、今ある生活の中でよだかの心情を表現するなら「こんな感じ」というのを身近なところでみつけたのが、「ここ」でした。
電線などがあるのは、創造力でカバーして頂いてσ(^_^;)
前の木々はさほど大きくないのに、後ろに映る影によって不安さや不穏さをだすような感じ。
燃え山を見つめ、よだかの心が黒から赤に染まってく1カット。
できうることなら、ライトに変化をつけて
舞台全体を青中心にそめて。
そこからダークグレーを表現するように光量を調整
↓
ねずみ色っぽく黒っぽい青
↓
グラデーションをかけてゆっくりと黒っぽく変化
↓
別方向から差し色の赤
↓
黒からどんどん赤に染まっていくグラデーションに変化(影の揺らめきを利用)
糧とし命を奪うよだかが、自分が命を奪われようとしてはたとその重さに気づき死に魅了されていく工程。黒から赤に囚われていくイメージ。
つまり、トップに貼らせて頂いた、色から見る心情についての、サイトによると・・
役立つ!色の効果・イメージについてのまとめ記事 - SIRUHA
灰色の弱点
優柔不断、曖昧、無気力などのマイナスイメージもあります。
※一部抜粋
黒の弱点
不安、恐怖、絶望感、圧力、劣等感などのマイナスイメージが多い色です。
黒のイメージ
黒はすべての色を吸収した色
闇 無 不安 恐怖 絶望感
※一部抜粋
赤のイメージ
血や肉など、人が生きるために必要なものと関係が深い色
※一部抜粋
なんて綺麗な流れなんでしょか。
見事に景観とよだかの心情はリンクしています。
それはこの色の表現を巧みに使うから、ならではなのだと思います。
もし、次に私が演出をやる機会があるなら、ただの景色としての照明の明かりではなく、話の流れに沿った心情を表す明かりを、照明さんにリクエストして行きたいと思います。(^^)
あぁでもこれって照明さん泣かせなんだろうな。σ(^_^;)明かりを作るのは簡単ではないのでσ(^_^;)
私も照明の知識もどんと入れて行きたいな!
あぁ、その前にデザインもだし、その他もあるし、、ま、なんでもやっていくのみです!(^^)
あ、そうそ、一つ残念なことが。
この赤い山のくだりを、劇団アクアさんの本番では時間的な問題でカットしています。
m(__)m
ここまで話しといてなんだよ!ですよね。
ですが、同じようにその他の文体にも色に関わるメッセージは含まれています。
今回は一番印象に残る部分だったので取り上げさせていただきましたm(__)m
どうしても、なんだよ!という気持ちが収まらない方がいらっしゃいましたらメールで一声、ご連絡下さい。m(__)m
アクアさんに相談してフルバージョンを録音し直すか、もしくは私だけでフルバージョン朗読させて頂きますσ(^_^;)
さ、やっと次回『「よだかの星」の考察』後半に入ります。どんどん深みに入って行きますからね〜ヽ(*^ω^*)ノどうぞお付き合い下さいね★
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最後に動画進捗状況です。
実はまだ本番を迎えた動画を編集しております。
今回は音声を中心にして静止画&その他イメージ画像を展開に合わせて切り替えを行なっています。
ある程度形にはなってきていますが、もう一度見直しをかけるところです。
動画編集はやはり不慣れでまだまだ未熟ですが、創意工夫はしておりますので、気長にお待ちください。m(__)m
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